※LOVEBITESのメンバーのインスタに載っていた料理や、ライブ会場でファンがオススメしていた新潟グルメをピックアップしました!個人的にはカレーです笑
※祝!「No More Tragedy」リリース!
※名古屋☟

※仙台☟


※東京23区のホテル料金の高騰が止まりません。もし、お台場方面のライブに参戦なさる際、宿泊先が見付からない場合は、最悪、このような宿泊施設があります。清潔でサービスも良く、りんかい線の通っている大井町にあり、お台場や有明へのアクセスは抜群ですよ。

※LOVEBITESの皆様のtwitterとInstagramからこれまで以上にたくさんのお写真をお借りしております<(_ _)>
※最初の7人の方、申し訳ございません。文章があまりに酷かったので、リライトをかなりかけました。文意は変わりませんが、ご了承ください<(_ _)>
- LOVEBITESが「長年、行かねば、行かねば」と考えていた思い出の地を旅する後押しをしてくれました!本当にありがとうございます!
- 前日の豪雪に続き、当日は新幹線ストップ!どうする新潟?どうするLOVEBITES?そして、勝手に心配するオジサンは蕎麦を啜る……
- 1曲目ですべての逆風は杞憂に終わる!前代未聞、驚天動地、空前絶後のいきなりフィナーレで伝説の日は幕を開ける!
- もう「この曲しかない」と思わせる「2番 指名打者 大谷」のような頼もしさ!「考えるな、感じろ!」が過去最高の爆発力で炸裂!
- “カナモノ”が割れんばかりのシンバルの音に恍惚!最強リズム隊の重戦車のようなウネリがスラッシャー Asamiが生み出したあの曲で最強ツインリードの名ギターソロの前に立ちはだかる!
- 「Mastermind 01」を紡ぎあげた慧眼が再び!これが詩人の歌ごころにして、不穏な時代の到来を看破したインテリジェンス!究極の憂いを帯びた大名曲はライブで涙成分が倍増!
- 私が大枚を注ぎ込んだ単勝勝負はこの曲!何があろうとも揺るがない絶対的な存在感!涙のMYKマジックが驚きの展開から飛び出す!
- ラスト4曲は圧巻の組曲の如し!狂乱の新潟のオーディエンスが後押ししたエンディングは究極だったと言わせてください!
- あの曲についてちょっとだけ笑
LOVEBITESが「長年、行かねば、行かねば」と考えていた思い出の地を旅する後押しをしてくれました!本当にありがとうございます!
みなさん、こんばんは。本稿を書き始めているのは、実はLOVEBITESの静岡公演が終わった翌朝、2025年3月9日(日)です。まだ暖かくはないですが、もう3、4日前のような寒さもない。ようやく冬を抜けるのでしょうか。でも、春の本格的な訪れは寂しくもあります。自分の人生を小学校くらいから振り返ってみても、これほど楽しかった春休みというのは記憶にないのです。どれだけ、つまらない人生を送ってきたんだ? もう少し羽振りが良かった時代に行った海外旅行などは気持ちが無理をしていて、男の見栄だけの無駄な浪費だったのかもしれない……こう思えてくるほどだったりします。
6日(木)の新潟公演を観るため、私が東京を出発したのは5日(水)の早朝のこと。何度も出掛けた土地ということもあって、週間天気予報を見た瞬間、「念のため、前日入りしておいたほうが無難かもしれない」と咄嗟に判断して、休みを取ったその日が東京でも積もるほどの雪! しかも、いい年こいた五十半ばのオジサンが選択した交通手段は高速バスです。2900円という奇跡的なお値段のチケットを入手でき、朝5時には起きて、若者に混ぜてもらい、バスタ新宿から出発することを決めたのでした。
ニュースでは「首都高、前日は大雪に伴う予防通行止め。信越地方はまだ降雪止まず」などとやっており、カタカタ震えるほどの極寒です。史上最強の大寒波の野郎、いつまで居座るんだ?……こんなことになるなら新幹線で行ったわ。それにしても、本当にたったの2900円で新潟まで辿り着けるのか……
やほい!にーがたー!
にーがたー!
にーがたー!
おーい、にーがたー!
に、新潟さん、風邪でもひきましたか?……
十数年前から何も変わっていないといえば、変わっていませんし、私だけに限ってはテンションぶち上がりなのですが「バスセンターのカレー」を食べながら、不安が込み上げてきました。みぞれ交じりの平日の昼間とはいえ、天下のLOVEBITES様のライブ前日にそれらしき人がまったく見当たらず、行くところ行くところ閑散。大丈夫なのか、俺の新潟……
バスセンターの「万代そば」のげそ天そばはイカだけでも美味いんだぞ……
ぷらっと本町の青海ショッピングセンター内にある創業90年超の「鈴木鮮魚」ならべろべろになるまで「麒麟山」と「越乃寒梅」を飲んでも4,000円行かないんだぞ。
(※諸説あるようですが、創業は1933年といわれているようです)
なんて言ったって、こちらの刺し盛りには一尾5,000円は当たり前になってしまったノドグロが一切れサービスで入っているんだから、いつの時代も新潟は半端じゃねえぜ。
……とまあ、LOVEBITESがETERNAL PHENOMENON TOURで回る都市を見て、私が東京より早く申し込んだ公演のひとつが新潟なのであります。理由は仕事で初めて訪れて以来、こうして二十代から三十代後半まで公私ともに足しげく通った土地だから。こんなふうに、まだ残っているお店があったり、長年通ったお店の「マスターの現在」を突然告げられたり、街を普通に歩いているだけでも、万感交到る土地なのであります。
それにしても、気付いたら遠ざかる平成ってやつですね。「出掛けておけばよかった」「逢っておけばよかった」「さよならは言いたかった」…人生に後悔は付き物ですが、寒いのが大嫌いな出不精は、LOVEBITESがいなければ、もっと来越を先延ばしにしていたはずです。加えて、2度目の入院以降、やはり、私は体力に自信が持てないままでいます。そういう自覚を持つようになったせいか「他人より遠出するのが難しくなる日が早く来るかもしれない」という現実を直視できるようになり、今回は一生の思い出をプレゼントしていただいただけでなく、五十を超えて貴重な気付きまで頂戴したとも思っています<(_ _)>

これ、たったの1,350円です笑
なお、こんな感じだったので、ライブ前日から当日の朝まで、いくつか予定を入れて動いていたため、東北新幹線の運転停止が引き起こした交通トラブルに巻き込まれるどころか、当日の16時過ぎまで起こっていた事態を知りませんでした。これは後日、信州へ遊びに行っていた姪から聞いたのですが、長野新幹線にまで影響があったようで、ひとつ間違えたら、開演までに辿り着けなかった可能性大だったとのこと。やっぱり、Asami先生にいただいたお言葉通り、私は「やっぱ持ってる」のでしょうか? そろそろ事故や大病に本気で注意しないと。生来、神も仏もまったく信じていませんが、2024年後半から続いている恐ろしいほどの“引きの強さ”だけは、どうやら現在も続いているようです笑

※私が「持っている」というお言葉を頂戴した話☟

※体力がお爺さんになってしまった話☟

前日の豪雪に続き、当日は新幹線ストップ!どうする新潟?どうするLOVEBITES?そして、勝手に心配するオジサンは蕎麦を啜る……
さて、ライブ当日に話を移しましょう。これがプレミアムチケットの物販が始まる40分くらい前の様子です。いつもLOVEBITESのライブ会場は人だかりを目掛けて歩いていけば、自動的に大体の場所には辿り着けるのに、なぜかそれらしき集団が見えてきません。これが例の新幹線トラブルの影響ですね。いくら遊び歩いていたとはいえ「twitterかニュースサイトくらい開けよ」という話ですが、下手に土地勘があったせいか、地図で場所を確認する必要もなく、この日のスマホは完全にカメラ。なので、物販ではお目当てのTシャツだけ買って、いったんホテルへ引き揚げることにしました。
ちなみに、新潟LOTSの最寄りで、手っ取り早く食べられる有名な飲食店といえば、実はこちらだったりします。数名のLOVEBITESファンの姿を見付けましたが、キャパ700人を考えますと、もっとごった返していると思っていたので、これにはかなり拍子抜けした感じです。そして、私はのんきに蕎麦を手繰った後、部屋に戻ってテレビを付け、ようやくワイドショーで起こっている混乱について知ることになるのです。
こちらはフォルダに残っていたホテルに戻る前の写真です。そういえば、新潟、まだソールドアウトになってなかったよな。マジで大丈夫なのかよ……とまあ、冷静になればなるほど、なぜか一観客であるこのオジサンまで心配になってきました。
1曲目ですべての逆風は杞憂に終わる!前代未聞、驚天動地、空前絶後のいきなりフィナーレで伝説の日は幕を開ける!
こういう状況だったので、プレミアムチケットの分を差し引いても、入場はスムーズ過ぎるほど。MIYAKOぱいせんのエレピをこんな角度でマジマジと観察できるポジションを確保できたのはいいんですが、心なしか背中が涼しい。こう思って振り向いてみたら、後ろがスカスカです。こりゃ、入りの様子を見ていると元気がなくなるな…などと不吉な予感がよぎったほど。おっ、Queensrÿcheの「Queen Of Rÿche」がかかってるじゃん。この選曲は良いね。経験則からすると、会場BGMに関心が向く時というのはあまりいいことが……
しかし、私が腰に手を当てて腰痛体操をしたり、肩の関節を回しながら「やっぱ腕は上がらないなあ」とか、独りごちている15分くらいの間に何が起こったんですかね?「Diamonds And Rust」が当たり前のように流れ出し、手拍子が始まった瞬間、わかりました。手の打音が明らかにデカい! そこで再び振り返ってみたところ、おおおお!びっしり埋まっています。そして、スモークとともにメンバーが登場して「Glory To The World」が始まった瞬間、これまでの人生で体験したライブでは感じたことのない燃えたぎるような熱の塊のようなものを背中に感じる訳です。
みなさん、冷酒でも一杯引っかけてきたんですかね。この日もオープニングを飾った「Glory To The World」はセットリストの後ろのほうのイメージがどうしてもあるじゃないですか。そのせいか、いきなりの大合唱に、正直「このままショーが終わってしまうのではないか?」と錯覚したほどです。フロアを揺らすほどの「地響きコーラス」という言葉は、鋼鉄のAcceptではなく、今はもう、麗しのLOVEBITESのためにあるのではないでしょうか。私は「酸欠になるほど凄くて退場する人も出た」という噂の2023年の名古屋を知らないのですが、今回の新潟と比べた場合、果たしてどっちが壮絶だったんでしょう?
まさに、こんな薄暗い光景にションボリからの……
これです! はっきり言って凄い!
今回のツアーでは、Midoriさんが生み出したメタルアンセムの普遍性といいますか、何もかも暗い世の中に対する光明のようなものを改めて実感させてもらいました。別に曲があるから時代が変わる訳ではありませんが、少なくとも気持ちだけは前向きになれて、優しさに包まれているような感覚を覚えます。この前代未聞の大合唱は人の意志。背中が物理的に押し寄せる圧を超え、その場で共有されていた精神を覚えています。私の美辞麗句は説得力がないので、もう少しわかりやすい説明をしていただきますね。
この笑顔を1曲目でいただきました。Asami先生の瞳は雄弁ですが、一方でクールに物事を俯瞰していて、熱気が足りないと思ったら、煽りの言葉のチョイスや歌い方も微妙に変えているように感じられる時があります。当然、新幹線の都合で来場が叶わなかった方がいることはご存知のようでした。だからこそ、いきなりのオーディエンスの爆発力にクリクリお目目がびっくりしていたように映ったのですが、実際のところはどうなのでしょう。



もう「この曲しかない」と思わせる「2番 指名打者 大谷」のような頼もしさ!「考えるな、感じろ!」が過去最高の爆発力で炸裂!
そして、2曲目の「Unchained」の底力をまざまざと見せつけられます。名古屋公演の後、下のリンクで「今回のセットリストは一曲一曲が将棋の名人戦の棋譜のように緻密に配置されている」というようなことを書きましたが、奇しくも「Glory To The World」が醸し出すラスボス感から始まったこのセットリストで、2番バッターが務まる曲は限られてきます。それにしても、大名曲ばかりのLOVEBITESとはいえ、1曲目が“いきなりフィナーレ”のような雰囲気だったライブは前代未聞。この流れをがっちり受け止めつつ、まだまだ続くショーのために、次の曲へと最高のバトンを渡さなければならない、いわば「2番 指名打者 大谷」の仕事が求められる場面です。
Don’t Think, Feel!
Be Free!
Anywhere You Want!Anywhere You Want!
この曲だけが持つ軽快でなおかつ麗しいメロディに込み上げるノスタルジー、そして、歌詞世界が内包する昭和世代が時代をともにした郷愁の作品。例えば、瞬間的に思いついただけを列挙しても、江川達也氏の傑作漫画、中村雅俊主演の大人気青春ドラマ、ブルース・リーの「燃えよドラゴン」、幾多の監督が競うように描いた昭和50~60年代のロードムービー…この歌詞に思うことは人それぞれでしょう。しかし、なぜLOVEBITESは詰め込み教育で育ったオッサンたちが求めてやまない「何かから解き放たれたい」感覚を理解しているのか? 誰もが認める天才のカリスマ曲を、稀代のヴォーカリストが演出すれば、自然とオーディエンスは笑顔で歌います。もはや、生徒が先生に「Great!」と褒めてもらうことを待っているような大合唱は、歌っていて自分で自分が微笑ましい。この日の「Unchained」は過去最高! 新潟LOTSという会場にたまたまいられた偶然に感謝したいと思います。
“カナモノ”が割れんばかりのシンバルの音に恍惚!最強リズム隊の重戦車のようなウネリがスラッシャー Asamiが生み出したあの曲で最強ツインリードの名ギターソロの前に立ちはだかる!
さて、私はセットリストを知りたくないため、ほとんどSNSはシャットアウト。メンバーが発信する情報以外、目にしないようにしてきたのですが、さすがに会場内で自然と耳に入ってくる未体験の公演についてなど、ファン同士の会話の盛り上がりだけは仕方ないですかね。新潟では、はるぴーのバカテクが炸裂する「Scream For Me」はプレイされず、次回以降のお楽しみ。それに、壮絶なオープニング2曲だけでこれほどの大合唱が巻き起こった後となりますと、やはり歌える「Stand And Deliver」のほうが渡る橋としては手堅いようにも感じられました。それにしても、今回のツアーでのはるぴーは音数もさることながら、シンバルの響きがビシバシ胸に響きます! 楽器の素人には上手な表現が見付かりませんが、“カナモノ”が割れんばかりの音を聴いていて、ちょっと思い出したプロ野球のエピソードがありました。
※カナモノについて☟


昭和の昔、中日ドラゴンズ時代の星野仙一監督は悔しがって、瀬戸物の茶碗を床に叩きつけて割ってしまうことがあまりに多いため、周囲がこっそり強化プラスチック製に代えたそうです。ところが、プラスチックを叩きつけた後、カラン、カラン、カランと転がる間抜けな音は監督の怒りにさらに油を注いでしまったため、すぐにガッシャーンと派手な音を立てて割れる瀬戸物に戻されたとのことです。適切な例えかどうかはわかりませんが、陶器を派手に割るような音がスカッとさせ、脳内に快感をもたらす。とにかく、はるぴーの全力シンバルを聴くと、星野監督の気持ちがわかるような気がします。もともとテクニカルなお方だと思っていましたが、相当、鍛えていらっしゃるのか、観る度に破壊力が倍、さらに倍、さらに倍となっているように感じられました。
そして、この進化は最高の相棒を手に入れたからこそでしょう。英検4級に出そうな英単語を全力で叫ばせる「Soul Defender」の戦車のような重さとうねりは圧巻。そして、私の愛する「Paranoia」に代わって送られたピンチヒッター「Winds Of Transylvania」に最強リズム隊の真価を見たような気がします。初期In Flamesを彷彿させる神曲の大きな魅力は、鋭利なギターリフの上に躍る華麗な歌とツインリードの神髄とも呼ぶべきソロの名フレーズ。これに異論のある方は少ないと思います。しかし「Heavy Metal Never Dies」を聴き込んだ人なら一発でわかるはず。この絶対的な華を食ってしまうほど、Haruna&FAMIのコンビネーションは破壊力満点に曲をプログレスさせていました! 拳で眉間の凝りをゴリッゴリッと何度もほぐされたような感覚とでもいいましょうか。一音一音が痛気持ちいいほどに利くのです。とにかく、5弦の火の玉ベースはぶっとく、バンドとしてやれることの幅を圧倒的に広げたように思うのですが、実際はどうなのでしょう。現体制は音の厚みからしてケタ違いになっていることだけは素人にも確実に理解できました。凄い!



「Mastermind 01」を紡ぎあげた慧眼が再び!これが詩人の歌ごころにして、不穏な時代の到来を看破したインテリジェンス!究極の憂いを帯びた大名曲はライブで涙成分が倍増!
「The Bell In The Jail」はライブでは変幻自在のリズム隊によって、ジャージーなテイストで意表を突いてきたり、端麗辛口な2本のギターがLOVEBITESの新境地を感じさせたり、ライブならでは新しい発見が満載です。しかし、私のようなタイプにとって、一番の旨み成分はやはり詩人AsamiのMCであり、歌心にほかなりません。ご本人が作詞にあたってインスパイアされた小説の作品名を口にされていないため、あえて私も黙りますが、調べればすぐに正解の一冊に辿り着けるような気がします。
※「?」☟
SNSはデマゴギーにまみれ、権力とカネに寄りかかっていたテレビの地位は本当の意味で失墜。恐ろしいことに、報道精神を守り、本来のあるべき姿を貫いているのが、一部の限られた週刊誌と、組織に縛られない気骨あるジャーナリストだけという時代になってしまいました。真実はどこにあるのか? 正直、もう誰のことも軽はずみに信じられないことが明らかになったのが2025年という節目年ではないでしょうか。かつて愛したタレントや作家さえ、もう好きだとは恥ずかしくて言えない時代です。正直、悲しく、怖くもあります。だから、詩人は触れた作品の名前を具体的に明かさないのかもしれません。ただし、哀感に満ちたこの曲の歌詞は読んでいるだけで、嘆きと怒りが聴こえてくるような気がします。
「The Bell In The Jail」の制作が進められていた時、どのような事件が世間を騒がせていたのかは知りません。ただし「Mastermind 01」というAI時代の到来を予言したような名曲が2018年の時点で誕生していることは紛れもない事実です。そして、この哲学じみたインテリジェンスが再びです。この歌は世を憂う気持ちと同時に、不穏な時代の到来を看破したAsami先生の慧眼であると考えます。新潟に集まったファンの「オイッ、オイッ、オイッ」の大合唱までもが、どこか悲しみを帯びて聴こえました。続く昭和歌謡史の一幕を想起させる「The Unbroken」と陰と陽の関係を持たせつつも、ともに涙成分が多めに感じられたのは私だけでしょうか。長らくプレイされてほしい普遍性を持った絶対的な大名曲でしょう。
※「The Bell In The Jail」について☟

※「The Unbroken」については下のリンクに譲ります☟

私が大枚を注ぎ込んだ単勝勝負はこの曲!何があろうとも揺るがない絶対的な存在感!涙のMYKマジックが驚きの展開から飛び出す!
さて、私がこのツアーを5公演も申し込んだ理由は「LOVEBITES EPⅡ」からの5曲に加えて、演奏されることを願って止まない3曲がありました。残念ながら「Puppet On Strings」はまたの夢となり、新潟公演では愛おしい狂気の「Paranoia」にピンチヒッターが送られてしまいました。でもですね、いいんです。コロナ禍から自分のアンセムのように思っていて、それこそ、新潟のフルーティーな日本酒のように甘く、すべてを忘れさせてくれる不動の王者が普通にプレイされたから。私が今回のETERNAL PHENOMENON TOURに持てる小遣いの大半を突っ込んだ理由は大本命「Dystopia Symphony」にあります。
新潟LOTSありがとうございましたー!!
途中衣装が壊れてしまって途中退場すみませんでした😞🙏
はじめての場所だったのにこんなに盛り上がって大感激ー!!!また絶対くる!!#LOVEBITES #miyako pic.twitter.com/7ZztwOk086— Miyako LOVEBITES (@miyako_0405) March 6, 2025
「The Unbroken」から流れるように続く大感動の構成の前に、まさかの「美味しいのを食べたくなったので、新潟に泊まりまーす。みんなが知っている新潟グルメを教えてくださーい」タイムを挟むことになりましたが、これが逆に超高級大吟醸の絶対的な味わいと何事にも動じない存在感を証明してくれたのではないでしょうか。なぜか、新潟という土地に並々ならぬ思い入れのあるこのオッサンは、今回もやはりジーンときてしまい、冷静に観られませんでした。
実は私にはPraying Mantisのトロイ兄弟という絶対的なメロディメイカーがいます。Iron Maidenと兄弟のように言われた時代もあったイギリスのバンドです。淡いブルーの水彩画のようなタッチが今も好きでたまらないのですが、2024年に日本でフェアウェルツアーを行い、第一線を退くことを表明しました。そして、私が音楽から気持ちが離れていた時代も、何となくメタルにつなぎ留めていてくれたのが彼らであり、また、MYKチューンまで案内してくれた水先案内人もほかならぬ彼らです。「Liar」「Empty Daydream」「Today Is The Day」「Lost In The Garden」……そして、この曲。挙げればキリがないですが、最近、ぱいせんのメロディを聴いていると、日本のファンの前で大泣きしながら去って行った彼らのことをよく思い出すのです。
我々世代は近年でこんな体験をたくさんしてしまいましたし、これからますます悲しい別れが増えるのではないでしょうか。特に最近は驚くほどに訃報が多いですよね。個人的にはPrayig Mantisと同じくNWOBHM(ニュー・ウェイブ・オブ・ブリティッシュ・ヘヴィメタル)の潮流から現れたジョン・サイクス(ex.Tygers of Pan Tang、Thin Lizzy、White Snake、Blue Murder、Sykes…)までこの世を去ってしまい、心を痛めています。私はLOVEBITES以外は海外の昔から聴いていたバンドしか知らないんですよ。だから、応援するアーティストはもう減っていくしかないですし、その分、LOVEBITESを応援する気持ちが強くなっていることに気付かされます。
また、このライブの前に新潟駅前でたいへんお世話になった方の訃報をはっきり聞かされました。名古屋でかなり恥ずかしい顔面になってしまったことを反省して、なるべく堪えましたが、今回の帰り道でもやはりこぼれちゃいました。私は本当に心が弱いのです。だから、MIYAKOぱいせんの作る一本芯の通った優しくて強い曲に憧れていて、特に好きなのかもしれません。年上の先輩とばかり飲んできて、どんどん取り残されていくような感覚を覚える昨今。気付いたら「Dystopia Symphony」を流していることが増えました。これからもどうかよろしくお願いします<(_ _)>
これって感想になっていますか? 笑 MYKチューンはこんなふうに物語でもあるんです。曲の間に頭がグルングルン回ってこれだけのことを思いました。







ラスト4曲は圧巻の組曲の如し!狂乱の新潟のオーディエンスが後押ししたエンディングは究極だったと言わせてください!
気付いたら、名古屋→仙台→新潟と観てきた曲のことを8割くらい書いてしまっていますね。いつも読んでくださっている十数人の方、申し訳ございません。でも、もう残すところは東京公演だけですし、SNSをチェックして回ったら、ほとんどネタバレするようなツイートも黙認されているようなので許してください。
最後に今回のツアーで私が唯一気になっていた点が、狂乱の新潟で見事に一発解決されたことについて話させてください。名古屋→仙台の感想ではこの点だけは黙っていましたが「Holy War」からの「Someone’s Dream」という本編のクライマックスは圧倒的過ぎませんか? 確かに「Someone’s Dream」の鮮度というのはあります。しかし、その分を差し引いても泣かせる力が違います。何を言いたいのかといいますと「Dystopia Symphony」ばかりに気持ちが向いていた私のような人間でさえ、あまりの強さにアンコールのあの!「Bravehearted」と、あの!「We The United」がいささか気の毒に思えていたのです。


しかし、このアンバランスな印象は新潟の最強オーディエンスが見事に解消してくれました!「Holy War」→「Someone’s Dream」→「Bravehearted」→「We The United」という究極の組曲の完成です!
依怙贔屓で言いますと、無敵のコリーナVの音色はやはり絶世だったし、ファンの手拍子で歌う「Bravehearted」のAsami先生の歌はゾクッとくるほど。何より、場内のムードにドンピシャはまった「We The United」でしょう。もう肩も上がらなければ、酷い腰痛でジャンプもままならない自分が情けなくなりました。でも、そんな虚弱体質だからこそ、とてつもない勇気と力をもらった気がします。


あの曲についてちょっとだけ笑
蛇足ながら、とっておきのことを思った曲があるのですが、後ろの柱の陰で頑張って観た静岡公演の日のことも書きたいので、いずれまたの機会に……なんてことを思いながら、ダラダラ書いていたら、もう3月11日のAM1時過ぎ、またこの日がやってきました。14年前、LOVEBITESと出会っていたらどうだったんだろ? 毎年こんなふうに考えますが、あの悲しい出来事が起こるより、もっと前から慣れ親しみ、色々な人と交流があった新潟を訪れた後の2025年はなおさらでしょうか。やはり、寄りかかって、支えてもらったんだろうなあ。まだ東京公演が残されているのに、もうロスのような気持ちが込み上げています。
それでは、本稿はこのへんでEpilogueです。またLOVEBITESのライブを観るために新潟へ行きたいですし、実はtwitterでお願いめいたメッセージを打ってみたら、メンバーのみなさんからリアクションをいただいたので、近い将来連れて行ってもらえると勝手に思い込んでいます笑 再び国内ツアーを追いかけるとして、年々、体力的に観る本数を絞る必要が出てくるとは思いますが、絶対に外すことができない土地がひとつ増えました。メンバーのみなさま、温かかった新潟のファンのみなさま、本当に楽しいひと時をありがとうございました。
そういえばですね、私のETERNAL PHENOMENON TOURの裏リクエストのナンバーワンのことについてちょっとだけ。「これまでのライブであまりプレイされてこなかった曲にスポットを当てる」という名古屋のMCを聴いた瞬間、思い切り期待してしまいました。でも、今回のセットリスト全体の構成を考えますと、置きどころがどうしても難しいですよね。また、かねてから伝家の宝刀は九段下あたりにある伝統の大箱こそが似合うと思っていました笑 そういうことで、大きな夢を本稿の最後に貼らせてください。改めて、新潟、ありがとう! 今回はこんなところです。間を開けずに静岡のことを書いてみたいと思います。東京が先になったりして。じゃ、ごきげんよう、ばいちゃです。
※エピ(パンではない笑)☟



※東京公演でホテルが取れなかった場合、こんな宿泊施設がありますので念のため☟

おまけ
NIGATA LOTS- March 05, 2025
番号 | 曲名 | 備考 |
---|---|---|
1 | Glory to the World | |
2 | Unchained | |
3 | Stand And Deliver | |
4 | Soul Defender | ライブ初披露 |
5 | Winds Of Transylvania | |
6 | Judgement Day | |
7 | Break the Wall | |
8 | The Bell in the Jail | ライブ初披露 |
9 | The Unbroken | |
10 | Piano solo~Dystopia Symphony | ライブ初披露 |
11 | Soldier Stands Solitarily | |
12 | Where’s Identity | ライブ初披露 |
13 | Don’t Bite the Dust | |
14 | Holy War | |
15 | Someone’s Dream | ライブ初披露・本編ラスト |
Encore | ||
16 | Bravehearted | Encore |
17 | We the United | Encore |
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