※「Unchained」のMV公開の発表に伴い、急きょLOVEBITESに関する個所を全面的に書き直したためGojiraのオリンピックに関する記述だけが妙に長くなっております。ご了承ください。
※ご贈答用の天下一品w☟
- 一番最後に出てくる最強の女にしてLOVEBITESの頭脳、なんと先陣を切る!これだけでブルってしまい、本気で心臓のバクバクが止まらない…
- マリー・アントワネットのギロチン首チョンパに血しぶきテープが舞い散る…笑 Gojiraが登場したパリオリンピックの開会式はご覧になりましたか?
- 2012年にGojiraが語っていた「フレンチロックがメジャーでない理由」…それは「フランス文化は誇りが高すぎる」から?
- パリオリンピックのGojiraのパフォーマンスについて、伊藤政則氏、ごく普通のコメントと指摘をする
- パリオリンピックから見えてきたLOVEBITESのフランス公演の大成功の秘密、それは大和撫子の権化であられる天才MIYAKO様と関わりがあるのであった
一番最後に出てくる最強の女にしてLOVEBITESの頭脳、なんと先陣を切る!これだけでブルってしまい、本気で心臓のバクバクが止まらない…
【朗報】
🐺本日7/30(火)24時、8/28発売の #LOVEBITES 新作『LOVEBITES EP II』からのリードトラックのミュージックビデオがついにYouTubeでプレミア公開‼️その名も…
◥◣#Unchained(アンチェインド)◢◤
⛓️鎖から解き放たれるこの新曲をメンバーと共にお楽しみください‼️
🔻… pic.twitter.com/1GBWlwoocR— LOVEBITES (@lovebites_jp) July 30, 2024
みなさん、こんばんは。これを書いているといいますか、書き直しているのは、7月30日(火)の21時頃です。ありゃりゃ、完全に読みが外れてしまいました。それにしても、パーフェクトな外し方です。いつも読んでくださっている方、ごめんなさい。何を謝っているのかと申しますと「LOVEBITES EPⅡ」からリードトラックのMVが公開される日のことです。下のリンクで記した予想は7月27日(土)と8月3日(土)の2点張りでした。かなり自信があったので、ぎゃふんです。
ありがとうありがとう。
みんなは私の大切な同志🫶
これからもずっと、愛してるよ!!!#LOVEBITES #asami pic.twitter.com/LYFyvvuTNS— 𝐚 𝐬 𝐚 𝐦 𝐢 @ LOVEBITES (@asamiLB) September 24, 2023
それにしても、まさか水曜0時とは……2023年に倣ってバイツの日(8月12日)を「Memorial For The Warrior Souls」のお披露目と固定した上で、あとは韓国公演を避け、土曜に絞ったのですが……我ながらセンスない予想だなあ。「バイツの日も待ち遠しいですね」などと、余裕ぶっこいている場合ではありませんでした(ちなみにこのツイートはasami先生の昭和女子大学人見記念講堂の後のツイです。先生、愛してるよ……笑)
それにしても、これは誰が決めたんすかね。ビクターの上のほうの人?いやはや、もともと書いてあった私の願望をお伝えすることさえ恥ずかしくなりました。ざっくりと記しておきますと、最初は「2024年9月1日の東京ガーデンシアターにもカメラが何台も設置され、それが2025年に映像作品としてリリースされ、そのお披露目はバイツの日になり、武道館が行われた暁には…」と永遠に続く夢のようなお花畑について書いてあった訳です。どうだ、恥ずかしいだろ!でも、まったく当たらないので、もう予想行為は競馬だけにしたいと思います。
お待ちかねの!!!新曲!!!!
気に入ってくれると嬉しいな、、、!!!! https://t.co/1fbQcjt2Hc— MIYAKO@LOVEBITES (@miyako_0405) July 30, 2024
しかし、たまげました。いつもご連絡が一番早いはずのお方から、何故かお知らせがこないんだよな…と思っておりましたら、現在、なぜか動悸が止まらなくなったままです。本当に先陣を切るのですか?その次は大丈夫なのでしょうか。いきなりの天才降臨に心不全の兆候が出たのかもしれません。きゅ、きゅーしんとポカリをお願いします。胸の爆音が自分で聞こえるほどうれしいです…
マリー・アントワネットのギロチン首チョンパに血しぶきテープが舞い散る…笑 Gojiraが登場したパリオリンピックの開会式はご覧になりましたか?
諸事情につき、ここで長めの閑話休題とさせてください笑
ところで、パリオリンピックのせいで寝不足という人は多いのではないでしょうか。毎日が悲喜こもごものようですが、いきなり私は開会式のさなか、YouTubeで「釣りキチ三平」を観ているという大失態……なんと、話題Gojiraを見逃してしまいました。もともとフランスのロックのことなどよく知らず、熱心に聴いていたバンドといえば、Anthraxがカバーしたことで有名なTrustくらいなのですが、さすがにGojiraの凄さは知っていたので、これもぎゃふんです。
ほかで知っているフランスのバンドとなりますと、伊藤政則氏がラジオでかけるようなプログレッシブロック(Tai Phong、Atoll、Pulsarあたり)なんですが、なぜかCDを持っていたバンドの多くは、既に廃盤だらけで、サブスクでも聴けない音源が多いようです。日本盤できっちりリリースされていたのに。フレンチロックにはこういうケースが目立ちます。
ちなみに、次のような本があって、序文のところにはこのような記述があります。
著者の知る限り、フレンチ・ロックについて書かれた最初の文章は“ニュー・ミュージック・マガジン(現在のミュージック・マガジン)誌”72年12月号に掲載されたクロード岡本氏の「注目したいフランスのロック」である。氏はその中でジョニ・アリディ、アントワーヌ、ジャック・デュトロン、ミッシェル・ボルナレフの4人のシンガーの他、ズー、マグマ、マルタン・サーカス、ゴング(これらのアーティストはいずれも日本盤がリリースされた)を紹介しており、更にトリアングル、トータル・イシュー、ディナスティ・クライシスの名前を挙げている(…後略)
この引用は日本のメディアは遅いというニュアンスで書かれているのですが、遅いどころか、未だに令和のプログレ通たちがフランス代表として挙げるバンドばかりであることに笑ってしまいます。結局、一般的な日本人は文献を読みこなせるほど、フランス語が達者であるはずもなく、フレンチロックのことを知らないままきてしまったのでしょう。こう考えてみると、既に2回も来日を果たしており、世界最大級の音楽フェス Hellfestのメインステージにも立つGojiraというバンドがいかに偉大であるかがわかります。知名度は歴史的にズバ抜けており、経験してきた舞台の規模も圧倒的です。
2012年にGojiraが語っていた「フレンチロックがメジャーでない理由」…それは「フランス文化は誇りが高すぎる」から?
このような状況ついて、ギター兼ヴォーカルのジョー・デュプランティエは、12年も前の激ロックのインタビューでこのように説明していたようです。
良いバンドはあるんだけど、フランス外で活動することはあまりない。もしかしたらフランス語で歌っているか、ちゃんとした音楽の構造がこの国にないからなのかもしれない。経験もマネージメントもなく、国際的なバンドがあまりないんだ。イギリスなんかは世界にどんどん出て行っているけれどね。フランスの文化は誇りがありすぎるのかもしれないけど、本当に不思議だよ!
Gojiraはスラッシュメタル+シアトリカルなプログレのイメージ通り、やっている音楽はもちろん、インタビューでの受け答えからしてクレバー。バスク地方出身のデュプランティエ兄弟は、日本人には伝わりづらい故郷の歴史や文化、そこで自分たちがどう育ってきたのかについて喋っている時の説得力からして違います。また、私がtwitterでフォローしている映画評論家さんや編集者さんの話を聞いていると、かなり前から「わかりやすいインパクトがあって、聴いていること自体がカッコいいバンド」のひとつだったようです。今回のパフォーマンスについても「知的で挑発的なスタイルが最高」というようなニュアンスで絶賛の嵐でした。
結局、彼らの視線の先には、見えないデカい相手がいて、我々庶民のルサンチマンを背負っているようなところが素敵に映るんでしょうな。そして、コアなことをやっているミュージシャンは内弁慶が多い一方、彼らはゴリゴリのメタルで世界を説得しようとした。この姿が何ひとつ実現できなかったオッサンたちにとって痛快に映るように思う訳です。
なお、開会式後、ジョー・デュプランティエはこうコメントしています。
「ジャンル全体とファンを体現するプレッシャーがあった。世界的な舞台でメタル・コミュニティ全体を誇りに思ってもらえるものにしたかった。Ah ! ça ira(18世紀のフランス革命の際によく歌われた革命歌)はふさわしい曲だった。フランス革命の時代はフランス史において血なまぐさい時代であり、それはすごくメタルだよね」
この言葉は、もし今回のセレモニーがヌルくて媚びたような演出だったら出なかったという裏付けでしょう。ちなみに、彼らが影響を受けたバンドとして必ず名前を挙げるのは、Metallica、Pantera、Slayer、Morbid Angel、Deathあたりです。これじゃ、生半可なことはできないわな。それにしても、ゴリゴリでインダストリアルなGojiraを許容するフランスという国って本当に素敵ですわ笑
パリオリンピックのGojiraのパフォーマンスについて、伊藤政則氏、ごく普通のコメントと指摘をする
さて、ここまで書いてきて、当たり前のように思い出しました。このようなことがあると、マスコミは伊藤政則氏のコメントを欲しがります。なので、Power Rock Todayで何を言ったのか、月曜の夜にオンエアリストをチェックして、該当個所と思われる部分だけ聴いておきました。
恐らく、コメントを取りに行った新聞社はいくつかあると想像します。ところで、怒らせたのは中日スポーツさんですか? 冗談はドラゴンズと競馬の予想だけにしておいたほうがよいかと。このスクリーンショットだと「ヘビメタ」という言葉は修正済みと思われますが、もともと蔑称のニュアンスもあった訳ですし、新聞記事では用いるべきではない。何より、御大が言っているようにGojiraほどの存在を名前で呼ばないのは失礼でしょ。なお、私が目を通した中では読売新聞がかなり調べて書いていてわかりやすかったです。ご興味がある方はチェックしてみてください。
そして、ひとつ目のAtollについて喋っている音声ファイルをもう一度聞いてみてください。私が文献から引用した部分や、Gojiraの音楽を形容するのに使った「シアトリカル(=演劇的)」という表現など、フレンチロックを語る時に用いられるいくつかの言葉がそのままでした。結局、小僧はまだ御大の手のひらの上にいるようです。自分で自分に苦笑しました。
追記
ローリングストーン誌のインタビューをPower Rock Todayが取り上げていたようです。
パリオリンピックから見えてきたLOVEBITESのフランス公演の大成功の秘密、それは大和撫子の権化であられる天才MIYAKO様と関わりがあるのであった
では、本稿はこんなところでEpilogueです。パリ公演とHellfestでLOVEBITESが弾けたと思ったら、パリオリンピックの盛り上がりのさなか「LOVEBITES EPⅡ」からのMV公開という打ち上げ花火は最高の演出ではないでしょうか。そういえば、オリンピックが近付くにつれて「フランス人の日本好き」について書かれた記事が増えた印象があります。いくつか読んでみた中から適当に抜粋しますと、浮世絵、日本庭園、柔道、食文化、礼儀、手先の細やかさ…などが主な好きの理由のようです。詰まるところ、印象画のクロード・モネあたりのジャポニズムへの憧れは確実に今も受け継がれており、日本人の詫び寂びのようなものに惹かれ続けているようです。
今日もリハ!!🤗 #LOVEBITES pic.twitter.com/kxxG6HWQSi
— MIYAKO@LOVEBITES (@miyako_0405) July 30, 2024
そして、フランス人が愛する大和撫子の権化のようなお方がMIYAKOぱいせんじゃないでしょうか。BURRN!誌の年間ポップポールのベストチューン部門のベストテンに2曲も送り込む才媛の曲が悪い訳がない。聴く前から、LOVEBITESのファンは当然として、ヘヴィメタル/ハードロック・ファンは「どんな曲にどう感動するのか」「どれほどのびっくりが待っているか」を考えているように思います。しかも「LOVEBITES EPⅡ」のプレスリリースには「初期衝動」という言葉が用いられていたはずです。MYKの初期衝動はクラシカルな様式美なのか、ロックンロールなのか、ひんやりブリティッシュなのか、泣きの洪水なのか……「Unchained」の公開まで、あと3時間弱となった今という時間がたまらなく嬉しいです。
普段読んでくださっているけど、LOVEBITESに関心のない方に改めて。私が考える最強のメロディメイカーは本当に強いですよ。天賦の才に3歳からの努力が加味されているのだから、生半可の強さではなく、しかも、お話を伺っていると、挫折も苦労も味わっているから絶対に折れない。もう能書きはいらないでしょう。あとで「Unchained」の感想はたくさん書いておきますね。では、じゃねんです!
追記
瞬殺!すげえの出ました!とりあえず、本稿ではここまで。下に貼付したリンクへ続く!
※続きです☟
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