- Mama’sBoysの過去作品が5枚セットで2024年にリリースされるらしいぞ!
- マセガキにイケないものを買わせ、抜け出せない沼へ引きずり込んだ人、それが伊藤政則様。陛下は誠に罪深い…
- これが少年少女たちからカ〇アゲするための道具に使われた「NWOBHM Featuring The Following RARE Cuts!」です
- なんと約ひと月後!伊藤政則氏がラジオでかけると、新宿の非合法メタル商人たちが動き出す!これを確信した曲がAfterDarkの「EvilWoman」
- 伊藤政則陛下が命を再び与えたと言っても過言ではないPrayingMantis!ただし、陛下はあまりカネにならないバンドとは仕事をしないという特徴があるため、いまのカマキリの扱いはぞんざいです
- 哀愁のツインリードに敬意を表し、この2曲でEpilogueとさせていただきます。PrayingMantisはLOVEBITESから昔のような若々しさをもらって、もっともっと頑張ってください!
- 追記
Mama’sBoysの過去作品が5枚セットで2024年にリリースされるらしいぞ!
皆さん、こんばんは。やはり2023年は異常気象のようです。なんと12月16日は最高気温20℃超え。まだ紅葉が見頃の場所も多いらしく、北海道でフグが大量だったり、想像もしていなかった外タレが円安で観光がてら小遣い稼ぎにやって来たり、何かと珍事が多いですねえ。一方、日本人の庶民はどこへ行くでもなく、使えば使うほど得をするサブスクで我慢の子。ただ、真剣に向き合ってみますと、思わぬバンドのお宝音源が解禁になっていることに気付いたりして、ラッキーも少なくありません。ようやく権利関係がクリアになったのですかね?では、お聴きください。Mama’sBoysでBelfastCityBluesです。
私はマクマナス3兄弟率いるこのアイルランドのバンドにはブギ調の好きな曲が多くて、非正規ルート経由を含めて、CDを何枚か持っております。このPlugItInは正規盤を持っていたので、サブスクで聴けないことに不自由はなかったのですが、お好みプレイリストを作りたくて、なにげに検索をかけた訳です。そうしたら解禁になっているではないですか。どうやら、2024年、1992年のラストアルバムまで全5枚がセットで販売されるようです。実にめでたい!買うかどうかはさておき、本稿ではこの大名曲もどうぞ!
マセガキにイケないものを買わせ、抜け出せない沼へ引きずり込んだ人、それが伊藤政則様。陛下は誠に罪深い…
さて、なんで私がこんなふうにMama’sBoysを好きになったかと言えば、普段からロック界の陛下と心からお敬い申し上げております伊藤政則様のせいです。廃盤だらけのレコードからCDへの移行期に「ままぼー、ままぼー、NWOBHMの括りの中で活躍したアイルランドのままぼー」とあまりにうるさく洗脳されるので、音質がすごい悪い1STを西新宿のイケないものを売っているお店で買わせていただきました。西新宿という街には、セーソク氏がご推奨されていた聖地・新宿レコードのほかにも、マセガキの背伸びしたい気持ちに付け込むボッタクリ店がうなるほどあったのです。
中でも性質が悪いのは、セーソク氏のPowerRockToday(ラジオ日本のRockToday時代を含む)でかかったレコードをペラペラのCDに焼いて売る「盤起こし屋」です。時はレコードとCDが混在しつつも、遠くない将来、レコードは消滅し、全CD化が言われ始めた時期。恐ろしいことに、つい数カ月前に聴いて「欲しいなあ」と恋焦がれたNWONHMの幻の音源が、なぜか簡単に買えてしまう訳です。このシ〇ナー的な味を覚えたら最後、なかなか戻ってくることはできません。また、インチキ屋がガキを漬ける手口として挙げられるのが「抱き合わせ」です。つまり、目玉の1曲だけを売るのではなく、セーソク氏がもっと昔にラジオでかけたり、雑誌で褒めたことがある有名な曲と一緒にオムニバスとして売るのです。毒牙にかかかった哀れな青少年たち…そうです、CD屋のカ〇アゲはえげつないのです。
これが少年少女たちからカ〇アゲするための道具に使われた「NWOBHM Featuring The Following RARE Cuts!」です
さて、当時、私たちを悩ませたオムニバスシリーズをご紹介しましょう。「NWOBHM Featuring The Following RARE Cuts!」です。印刷には「Made in England」とあり「Request Your Favorite Tunes And We Collect’em All!」のメッセージ。盤起こし屋の製造元がどこにあるのかは定かではありませんが、日本で需要があると思われるレアなレコードをイギリスのショップやコレクターから買い取り、CDにせっせと焼かせ、それを国内に輸入していたと、当時は想像していました。
Vol.1は当時から広く知られていた有名な曲ばかり。トロイ兄弟率いるPrayingMantisの「PrayingMantis」、Metallicaが尊敬するDiamondHeadの「DiamondLights」、現DefLeppardのヴィヴィアン・キャンベルが在籍したSweetSavageの「KillingTime」、リフが超カッコいいBlack Roseの「SuckerForLove」、BitchesSinの「Ice Angel」などが入っています。私はQuartzの大名曲「Satan’sSerenade」をラジオで聴かされたばかりだったので、迷わず手に取ってしまいました。このほか、AngelWitchはアルバムには入っていなかった「HadiesParadise」、Gaskinの「SweetDreamMaker」はあえてシングルバージョンで収録するなど、あこぎな作為が随所に感じられます。
Quartzの「Satan’sSerenade」はAmazonで酷い音のライブが解禁になっていますが、スタジオバージョンは解禁になっていないようです。
Vol.2はカイ・ハンセンのGammaRayほか、幾多のバンドがカバーしたHolocaustの「HeavyMetalMania」とツインギターの代表選手・Heritageの「Misunderstood」が入っていました。どちらも数年待てば珍しい音源ではなくなりましたが、いくつかのファンジンが煽っていた当時、アナログだとアホみたいに高値で売られていたため、思わず手を出してしまいました。IronMaidenのブルース・ディッキンソンが在籍したことでも知られるXEROは「HoldOn」が収められていますね(ZEROと表記ミスがあるあたりがブート)。私はLimelightの「MetalMan」の名前を見て買ったことを覚えています。あとはDiamondHeadとか、AngelWitchとか有名どころでお茶を濁された感じです。
XEROはアルバム自体はサブスクでも聴けますが、ボーナストラックは入っていないようです。「HoldOn」はシングル収録曲です。
閑話休題 伊藤政則氏、ダイヤモンド・ヘッド、そして私
なんと約ひと月後!伊藤政則氏がラジオでかけると、新宿の非合法メタル商人たちが動き出す!これを確信した曲がAfterDarkの「EvilWoman」
「もうこのシリーズを買うのは止めだな」と思ったのは、Vol.3を買った後。当時、セーソク氏は「NWOBHMのバンドは1曲で営業している奴らがほとんど。でも、なんでこんなもん買っちまったんだよ…と思いつつ止められない」と仰せになっておられましたが、これは営業用の曲が意図的に避けられていて酷い。有名曲を持っているバンドでも、あえて認知度の高くない別の曲を収録している。例えば、AⅡZは「NoFunAfterMidnight」ではなく「Danger U.X.B」。このほかはSatan、Savage、Jaguar、Fist、WitchfynderGeneralなどもいまひとつ。どちらかと言うと、Metallicaのラーズが好きそうな難しいバンドが多くて、メロディアスファンとしてはお手上げ。Chevyの「Skybird」とLegendの「Hideaway」が入っていなければ本気で切れていたでしょう。
Legendのシングルは後に正規のオムニバスCDに収録されますが、サブスクでは見当たらないようです。
ところが、起死回生の一撃というか、セーソク趣味が炸裂したのがVol.4。なんと数カ月前に番組でかかったAfterDarkという謎の多いバンドの「EvilWoman」のシングルバージョンが収録されていたことで、小僧どもは度肝を抜かれます。「まさかラジオ番組を使って、そんな悪いことをする人はいないよなあ」という純朴な心も完全に否定されました笑。これで明らかに日本人の誰かがセーソク氏のラジオを聴いてから、海外に発注をかけていることを確信した鼻たれは多いことでしょう。このほかも日本人好みの楽曲揃いで、例えば、Scratchの「MetalBreaker」、MendesPreyの「OnTheBorderLine」など、今では知る人ぞ知る名曲がめじろ押しとなっています。LimelightはAshToAshのシングルのカップリング曲「WhiteFire」!!AⅡZの「NoFunAfterMidnight」はようやくVol.4になって収録されました。私はVol.7まで持っていますが、これが一番好きかもしれません(ブートを褒めるな!笑)。
また、私はこのVol.4を最後に浪人生活を終え、いったん東京を去ることになります。NWOBHMという沼から抜け出すのは社会人になってからになりますが、それでも思い出深い曲が多いですね。それにしても、サブスク時代になろうが、このクラスのバンドはリマスターという言葉とだけは無縁です。正規版で聴いても、いかにも怪しい音をしている笑。この「NWOBHM Featuring The Following RARE Cuts!」シリーズを含め、NWOBHM関連は大丈夫、非大丈夫ともに、かなり持っていますので、いずれまた書きますね。
伊藤政則陛下が命を再び与えたと言っても過言ではないPrayingMantis!ただし、陛下はあまりカネにならないバンドとは仕事をしないという特徴があるため、いまのカマキリの扱いはぞんざいです
さて、セーソク氏と聞いて連想されるのは、NWOBHMであり、だからこそ、IronMaidenであり、DefLeppardでもあるのだと思っていますが、それと同時に、私にとっては、何と言っても、ティノとクリスのトロイ兄弟率いるPrayingMantisでもあります。氏がいなければ、一度は完全に活動停止したPrayingMantisの復活はなかったので、その点につきましては深く感謝しています。また一方で、先述の盤起こし屋とのからみで一番振り回されたのが、このバンドかもしれません。
まず、当時、セーソク氏が使っていた洗脳コースですが、最初は普通に1STアルバム「TimeTellsNoLies」からの楽曲でウブな若者に軽く媚薬をかがせます。そして、いくつもあるシングルの音源を聴かせ、その極め付きとして「TurnTheTable」がいかに凄いかを力説します。こうして、気付いた時には、数年後に「ガラクタ壺」や「石ころ」となるモノをたくさん買っているのです。いま思えば、なんで「石ころブレスレット」に大枚をはたいてしまったのか不思議でなりませんが、私はちょっとだけ待っていれば輸入盤が出る「TimeTellsNoLies」の海賊盤という珍品まで持っています。なお「TurnTheTable」については、オリジナルが圧倒的に優れているにも関わらず、今もリメイクバージョンしか聴けません。なので、海賊盤、もしくは、いくらするかわからないアナログ、もしくは、YouTubeでしか聴くことができないのは、知っておいて損はないでしょう。
次いで、ファンはTimeSlippingAwayとTheHornという当時はレコード化されなかった幻のデモ音源を聴かせられる訳です。この2曲が録音された頃、PrayingMantisはIronMaidenを脱退したクライブ・バーと組んでStratusと名乗っていたようです。しかし、そんな蘊蓄はどうでもいい話。淡いブルーの水彩絵の具で描かれたような絶世の世界は、私のような小僧たちをたちまち虜にします。これがセーソク様のやり口。録音したテープを擦り切れるほど聴かせ、切れると「ヤバい、く、ください…」状態にさせてしまう訳です。
そして、ここでなぜか再び、西新宿の盤起こし屋が出てきます。なんと、胃を壊している系の息の匂いがきついお兄さんが「TimeSlippingAwayをやっている79年のマーキーでのライブが入荷する」というのです。アホか?デモしかない音源をやっている訳ないし、だいたい時系列が合わないだろうが。
これが問題のCD。なんと、本当にあったのです。最初は友人にダビングしてもらい、後に自分で買いました。この時点では、かなり粗い演奏で、楽曲として完成する前のプリプロダクションの段階と思われます。そして、この2曲にはさらに振り回されます。NWOBHMの10周年イベントを機に再結成されたバンドは、何を勘違いしたのか、復活作となる「PredatorInDisguise」でアメリカンテイストにアレンジして、イモ丸出しの駄作に変えてしまうのです。これはウエストコースト的な音楽を好んだギターのデニス・ストラットン(元IronMaiden)のせいだといわれていますが、真相は定かではありません。なんで外様の言うこと聞くんだよ、トロイ兄弟のバカ…
なお、この2曲がきちんと音源化されるのは1999年のデモ音源を集めた作品集「Demorablia」を待たなければなりません。その過程において、PrayingMantisは通算3枚目のアルバム「ACryForTheNewWorld」以降、本来の姿を取り戻し、哀愁のメロディで私を満たし続けてくれました。しかし、一方で時代はグランジに飲み込まれ、多くのバンドが本来の姿を忘れ、ギターソロもへったくれもない「モダンなヘヴィネス」に走るようになります。私が熱心にシーン全体を追いかけ、CDを買っていたのはこの頃まで。そしてPrayingMantisのほか、2、3のバンドが聴ければ、もう十分と思うようになり、音楽鑑賞という趣味から徐々に遠のき、いったんは足を洗うに至った訳です。
閑話休題 伊藤政則氏のTimeSlippingAwayとTheHornの回想と、漬けられた子羊の思い出
哀愁のツインリードに敬意を表し、この2曲でEpilogueとさせていただきます。PrayingMantisはLOVEBITESから昔のような若々しさをもらって、もっともっと頑張ってください!
【新規公演】
🇪🇸来年6月にスペインで開催されるメタルフェスティバル『Rock Imperium』への出演が決定‼️#LOVEBITES 、約5年ぶりのスペイン、新体制では初のヨーロッパ遠征です‼️Rock Imperium Festival (Spain)
2024年6月19日〜22日https://t.co/Ix1O72rSYX pic.twitter.com/8OlvFlHImc— LOVEBITES (@lovebites_jp) November 2, 2023
長々と書いてきましたが、そろそろ大掃除です。少なくともCD棚と本棚はきれいにして新年を迎えたいため、本稿はEpilogueとなります。片付けをしながら、NWOBHMの音源をサブスクで聴いていて気付いたのですが、そのいくつかには聴き過ぎのレコードから起こした形跡として、カリカリと針の音までしっかり入っていました。そして、それがいいなあと思ってこんなことを書き始めてしまった訳です。今はただのLOVEBITESオジサンである私にとって、湿り気のあるNWOBHMのメロディは何となく原点であり、LOVEBITESまで連れてきてくれたという意味で感謝しているのですよ。
そういえば、日にちは違いますが、PrayingMantisはLOVEBITESとスペインの同じフェスに出るのでした。TunTheTableとTimeSlippingAwayのリンクを貼りましたので、本稿の締めはこの2曲ですね。すっかりオジサンより凄いオジサンになっちゃったトロイ兄弟はLOVEBITESからパワーをもらって頑張ってください。
あっ、そうだ、JudgementDayのアナログはもう一枚追加しちゃいました。海賊盤に注ぎ込んだ過去を考えれば安いものですし、やはりこの作品だけはアナログでしっかり聴きたいと思っています。皆さん、メタルハマー誌の記事を読みました?順位以外は同意できる良い内容だと思いました。本稿は同誌へのアンサーでもあります。では、こんなところで、次回まで、ごきげんよう。ばいちゃです。
メタルハマー誌の「JudgementDay」はNWOBHM的だという寸評に同意という意味で本稿を書きました☟
追記
あれっ?LOVEBITESのファンのかたが読んでくださっているのでしょうか?それとも伊藤政則さんのファンの方なのかなあ。わざわざご訪問いたき、誠にありがとうございます。
Twitterからの流れを見ていて、実は私と同じようなことを始めたいと考えている五十代から六十代の方が多いことにも気付いております。なので、隠しておく必要はないので、少しだけ記しておきますね。レンタルサーバーというインターネット上の土地のようなものを借り、ドメインという住所のようなものを取得し、WordPressというソフトで個人ブログという家を建てただけです。こんなことは誰でもできます。
ブログに引っ越した理由は次のリンクの記事で書いたような気持ちが大半ですが、それ以前にTwitterの「アカウント停止」がまわりに増えてきたことが大きかったように思います。明日は我が身です。その場合、同じIDを再取得できるかどうかはわからないため、自分の場所を確保しておきたいと考えた訳です。
なお、黙っているのに、第三者の悪意などによって、Twitterのアカウントは簡単に停止処分となることは数々の事例が示す通りです。SNSでの付き合いとはいえ、突然、言葉を交わした人と音信普通になることは寂しいものですよ。このようなリスクを回避する手段としても、個人ブログは最適であると考えています。
サーバーは「ConoHa WING」と契約しております。インターネット上には広告がたくさんありますが、私はすべてを害悪と考えるのは間違いだと思っており、興味のあるものは積極的にクリックします。その結果、GMOグループのこの会社に辿り着きました。もともとFXをやっていて、GMO証券で取引したこともあり、そういう縁がありました。どこのレンタルサーバーも似たようなものだと思いますが「ConoHa WING」は契約と同時にドメインが2つ無料で取得でき、電話でのサポートも充実しています。あと、後日聴いたところ、とにかく安いらしいです。
(※料金比較については「ブログ 始め方」でGoogleで検索をかけてみてください)
ブログの作り方の手順などの詳細は、プロの方がYouTubeなどで説明しています。私はそれをなんとなく真似しただけですので、そちらをご参照ください。あと、2023年は「ConoHa WING」のオペレーターの方に、かなり教えてもらったので、この場を借りて御礼申し上げます<(_ _)>
2024年2月3日記
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