このミス1位の冠というのは直木賞より遠いらしい…奥田英朗のブラックな筆致が際立つ『邪魔』がぶっちぎりに面白い2002年版『このミステリーがすごい!』このほか、青春小説の大傑作『東京物語』が誕生!レコードコレクターでもある直木賞作家はハードロックにもプログレに精通しており、なぜか「ヘビメタ」という呼称問題にも詳しいようです笑

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このミステリーがすごい!(工事中)
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宮部みゆきのぶっちぎり!しかし、そのほかは先鋭的で尖った異形がめじろ押し!2002年『このミステリーがすごい!』ベスト20

対象は2000年11月ー2001年10月。この順位だと『模倣犯』について触れておいたほうがいいのでしょうか?私は映画を観ていないんですよ。このころ既に、令和になって世の中を騒がせている原作を軽んじた脚本・映像化については問題視されていました。とっくの昔に大ブランドだった「宮部みゆき」、しかも、このミス史に輝く金字塔に対して、どれほどの方だったのかは存じ上げませんが、よくもまあ、勇気ある行動に出たものだと逆に感心します。

さて、この年は異色の作品だらけ。いわゆる「良くないミステリーの読者」である私のような輩にはたまらない一年でした。実際、江戸川乱歩賞受賞作でもある高野和明さんの8位『13階段』について書かれたこのミスのレビューを読み直すと笑ってしまいます。

「(江戸川乱歩賞と)『このミス』は相性があまりよくない。これまで真保裕一の『連鎖』と藤原伊織の『テロリストのパラソル』、そして昨年の『脳男』と過去に三作しかランクインしていないのだ。期待をかける新人の作品であっても、偏差値が高くまとまった作品より、異形であっても先鋭的で、尖った作品を『このミス』の投票者が好むからかもしれない」

このあたりが個人的に「このミスというガイドブック」を頼りにしている理由です。みなさんは小説に何を求めていますか?私は「セックス、ドラッグ、バイオレンス」「バカ」「ゲスな笑い」といったところでしょうか。また作品の向こうに透けて見える「いっちょのし上がってやろう」「このふざけた話で世の中を驚かしてやろう」という情熱といいますか、野望が感じられる作品を好みます。こんな感じですので、個人的に2002年版は大好物が妙に多く集まった印象が残っています。








令和になり、すっかり忘れられてしまった鬼畜バカ・小川勝己が『彼岸の奴隷』でハジけまくり、舞上王太郎がデビュー作『煙か土か食い物』の速射砲ラップで毒を吐きまくっていた当時は寛容な時代だった……

例えば、小川勝己さんの11位『彼岸の奴隷』は大好きな作品。これは徹頭徹尾、エログロで攻め抜き「一発かましてやろう精神」が文脈から滲み出ています。このミスは「親子関係でトラウマを抱えるふたりの刑事」「変態イメクラ少女」…などと、登場人物のキャラを説明していますが、その極め付きが、女体を切り刻む人肉嗜好のヤクザ・八木澤。コイツが出てきた瞬間、すべてをぶっ飛ばし、笑いの極北へと誘うのです。ここでは、例として、変態極道の部屋に飾られた額縁をご紹介しておきます。

「じんぎ☚」「ぎり✌」「にんじょー!」「にんきょーど~💛♬ぱふぱふ」

なお、この部屋からはマジックミラーで隣室で繰り広げられる他人のイケないプレイを観察できます。ブティック勤務の女性と致していた相手は、な、なんと……文字にできませんので、買ってください。そうなってしまった理由まで爆笑です。はっきり言って、令和のいま、許されるのでしょうか。小川勝己という作家がすっかり忘れ去られ、平成が遠ざかっていく時の流れを実感せざるを得ません。

また、この年は舞城王太郎さんのデビュー年です。芥川賞にもノミネートされた実績を持つ鬼才は、目に飛び込んでくる薄っぺらいものをバッサバッサ。9位『煙か土か食い物』は密室、暗号、家族愛、トラウマ……など、1990年代後半以降のミステリーの題材のすべてをおちょくる喧嘩上等の精神が素晴らしい。何より舞城さんと言えば、独特の音楽的な文体。まさしく速射砲ラップ、高速マシンガン・ツーバスドラムという言葉が似合います。

「二郎が大きくなるにつれて丸雄の体罰もエスカレートし二郎の失敗も派手になって丸雄もさらに暴力的になった。二郎が相手を罵るボキャブラリーを増やしたせいで事態はさらにひどくなった」

雑で荒っぽいように感じられますが、韻を踏んだり、意外な形容句が出てきたり、とにかく切り詰めたセンテンスと面白ワードが止まりません。しかも、抜粋したこの2センテンスはこの一冊の根底にある重要要素をズバリ伝えているから驚きです。いささか読みづらいきらいがあって、読者を選びますが、好きになってしまえば、とことんハマるということを付け加えておきます。








ヤクザに憧れるガキ、ほぼ鬱のデカ、狂って暴走する主婦…すべては普通の小市民。この一冊で奥田英朗という沼にはまります!

さて、みなさん、お待たせしました、奥田英朗さんへ話を移しましょう。このミス無冠の「チクショー、なんでだよ、惜しい!」は、宮部みゆきという巨人とバッティングしたこの年から始まります。2位『邪魔』は運がないというよりほかにないでしょう。出世作である『最悪』と同じく、主人公3人を取り巻く群像劇でありながら、追い詰められた彼ら、彼女らが無軌道に突っ走る姿は破壊力を増しています。後に奥田さんが生み出すクライムノベルを想起させる場面がグンと増え、スピード感とリアルな台詞がたまりません。数年、前後にずれていたら絶対に戴冠を果たしていたはずです。

暴れてくれるのは、不良ぶっている17歳の少年、妻子を交通事故で亡くした36歳の警部補、そして、夫とふたりの子供を持つ主婦です。ぷっつんしてから狂っていく奥田小説の小市民というのは、やはりすごいです。それにしても、主人公たちが可愛くないのでしょうか?外堀を埋めてしまい、追い込んでいく筆にまったく容赦がないのですよ。

例えば、慎ましいながらも、幸せな生活を送っていた及川恭子は何も悪くない。夫が宿直中の会社に火を付けた挙げ句、アッという間に警察に追い詰められ、会社でも孤立して「自首したい」では、怒り狂うどころか、人格まで変わってしまうのが必然です、

帰ってこなくていい。いっそう事故で死んでくれていい。そう考える自分を少しも悪いと思わない。

という内面描写からの…

「あんた死ねば」

そして、すべてはローンの残った家や子供の将来のためです。パート先の社長が言い寄ってきたら、ウリをやってしまうのも仕方がありません。

出だしのほうでは

「わたしは、今年になって(時給を)五十円、上げてもらいましたけど…」

と慎ましやかだったのに…

「わたしはねえ、まだ三十四なんだよ。その気になれば水商売だってできるんだよ(中略)九百…八百…(間を取って七百五十で話がつき)ちゃんと洗っといで」

奥田小説には「トルエン泥棒」など、チープな田舎の不良少年が何人も出てきますが、17歳の渡辺祐輔は記号のような典型で笑いの原動力となっています。また、ワーカホリックなまでに働く刑事・九野薫の病み方は『最悪』を超えたリアルさがあって、笑えない部分さえあります。偉才のブラックないじりに登場人物は蹂躙されるだけ。なぜ、これほどの作品がトップでなかったのか……ほかは読んでのお楽しみですが、私だったら文句なしの1位に投票します。








ジョン・レノン、江川卓、松田優作、北の湖、キャンディーズ…昭和生まれなら必ず響く固有名詞が見付かる青春小説『東京物語』に胸キュンが止まらない!

そして、この期間には『東京物語』も刊行されていたようです。ミステリーではありませんが、奥田英朗という作家が主人公に投影された青春小説で、後のエッセイなどを読みますと、私小説に近い部分があることに気付かされました。当時はそんなことも知らずに読んでいましたが、1冊目がボロボロになってしまい、2冊目を買ったほど。奥田さんの趣味の幅広さと知識の深さを知ることができ、何より、その魅力を楽しく伝える力に感銘を受けました。個人的にはたいへん思い入れのある短編集です。

本棚の下二段を占拠していた約百枚のLPレコードは、今ごろ東京の下宿に届いていることだろう。これを持っていくと告げたとき、母は難色を示した。(中略)レコードは久雄の宝物だ。中学一年のときに洋楽に目覚め、それから六年間で百枚をためた。久雄は三度の飯よりロックが好きだ。

こんなふうに奥田さんのエッセイのファンならすぐわかります。まさしく奥田青年です。

章立ては以下の通り。

あの日、聴いた歌 1980/12/9

春本番 1978/4/4

レモン 1979/6/2

名古屋オリンピック 1981/9/30

彼女のハイヒール 1985/1/15

バチェラー・パーティー 1989/11/10

ロック好きな久雄君は1年の浪人を経て、大学に合格。晴れて念願の上京を果たします。記念すべきその日は、日本武道館でフォリナーがライブを行う日でもありました。行ってみようかな…でも、久雄君は止めます。なぜなら、フォリナーのことは別に好きでもなんでもなかったから。

その後、東京散策をしていると、総武線が異様に混んでおり、自分の乗り換え駅であった水道橋でほとんどの人が降りるではないですか。そして、みなが同じ方向へと歩き出すのです。白く光る空、巨大なすり鉢状の建物…そう、その日は後楽園球場でキャンディーズの最後のコンサートが行われていたのでした。はっきり届いた彼女たちの歌声。久雄君は全然ファンじゃない三人のことが急に愛しくなりました(春本番 1978/4/4)

このほか、目次に記された日付は、誰でも知っている日に関連しており、意味があります。また、無数のミュージシャンや映画の名前が散りばめられ、江川卓の初登板や北の湖の引退まで登場。ディスク・ユニオンもいとしのエリーも出てきます。さらに、甘酸っぱい女の子とのやりとりやもちらほら。奥田さんは私よりひと回り以上も年上ですが、昭和生まれの音楽好き・映画好き・スポーツ好き等には、たまらないガジェットのオンパレードになっており、その場にいるようなタイムスリップ感覚が味わえます。ちょっぴり青臭くて、胸キュンな物語がお好きな方はぜひどうぞ。ページをめくる度にグッとくると思いますよ。








奥田英朗がいかにロックに詳しいか!Rainbowの初来日公演を観ており、Thin Lizzyあたりの固有名詞は作中に楽勝で出てくる偉才の奥深さは「ヘヴィメタ」という表記に現れている!

蛇足ながら、1年置きくらいにツイッター上でやたらと話題となる「ヘビメタ」という略称問題について。『東京物語』の主人公・久雄君はヘヴィメタルと線引きされた音楽は「ちょっと…」と話しています。しかし、私が注目したいのは、この点ではなく、作中で久雄君に音楽の趣味を尋ねる女の子が「ヘヴィメタ」という表現を使っていることです。これはBURRN!誌の初代編集長が「略すなら『ヘビメタ』ではなく『ヘヴィメタ』ではないか?」と発言したことや、周辺の取り巻き連中に配慮したものと考えられます。逆に言えば、呼び方やカテゴリーにこだわってばかりいる輩への皮肉と読めなくもありません。いかにも音楽を聴く上でどうでもいいことで、くだらない話ですものね。

このほかの詳細や私の憶測は割愛しますが、奥田さんはRainbowの初来日公演を観ているほど、ヘヴィメタル/ハードロックと呼ばれる範疇の音楽に詳しいことは、ロック・エッセイの金字塔『田舎でロックンロール』などに記されている通りです。また、80年代の音楽雑誌を読んでいることは『東京物語』からも理解できます。そして、大貫憲章、渋谷陽一は作中に出てきても、なぜか某音楽評論家氏の名前は、目にしたことはありません。このへんについては知っておいて損はないでしょう。

以上、今回はこんなところです。

※これで奥田英朗という人の魅力が一発でわかる?

このミス初登場!二文字作品の第1弾『最悪』について☟

奥田英朗『最悪』に颯爽と登場!『罪の轍』も『東京オリンピックの身代金』も『沈黙の町で』もここから始まったのだ!東野圭吾『白夜行』、高見広春『バトル・ロワイヤル』ほか、大名作が揃った2000年版『このミステリーがすごい!』
飛び道具だらけの個性勝負!大手版元は逃げ出して『バトル・ロワイアル』は太田出版から出版された! 2000年版『このミステ...

二文字作品の第3弾!奥田文学の金字塔『無理』について☟

2010年版『このミステリーがすごい!』は『最悪』『邪魔』に続く奥田英朗が打ち立てた金字塔、令和ディストピアを予言したような怪作『無理』がぶっちぎりの面白さ!このほか、ウサちゃんが「このラビッチめ」とピストンする哲学書『ジョニー・ザ・ラビット』が躍る!
現代の予言書とも言うべき不穏な傑作が多数!2010年版『このミステリーがすごい!』ベスト20!! 順位 作品名 著者 1...

平成の家族シリーズ『家族日和』『我が家の問題』『我が家のヒミツ』☟

ロックンロール作家・奥田英朗は「平成の家族シリーズ」第1弾『家日和』で柴田錬三郎賞を受賞!ピンサロのドストエフスキーこと、飯野文彦の『バッド・チューニング』、黒川博行の大阪ポリス・ノワール『悪果』、霞流一のバカミスの金字塔『夕陽はかえる』など超強力ラインナップの2008年版「このミステリーはすごい!」
1~3位は1点差のデッドヒートという史上稀に見る大混戦!でも、毛毬ちゃんが突っ走る桜庭一樹『赤朽葉家の伝説』は『私の男』...
水川あさみで有名なNHKのあのドラマがこの作品だ!!ロックンロール作家・奥田英朗は「平成の家族シリーズ」第2弾『我が家の問題』を刊行!野村周平主演で映画化された『純平、考え直せ』もこの年だった!人間のエグみを煮詰めたような沼田まほかるの『ユリゴコロ』、月村了衛の大人気シリーズ『機龍警察 自爆条項』、高野和明のコロナ時代の予言書『ジェノサイド』が存在感を放つ2012年版『このミステリーがすごい!」
2012年版 このミステリーがすごい!ベスト20 対象は2010年10月ー2011年11月。心にまったくゆとりがなかった...
お涙頂戴上等、これが佐藤仁美主演のNHKドラマ作品だ!ロックンロール作家・奥田英朗の平成の家族シリーズ第3弾『我が家のヒミツ』は浅田次郎ばりの大感動路線!広末涼子がいっぱい入っていてエロかった『ナオミとカナコ』もこの年だぞ!そして、2016年版『このミステリーがすごい!』では、役所広司の無残な水死体で有名な柚木裕子の暴力ハードボイルド『孤狼の血』が誕生する!!
もう肩書や勲章はいらないのでしょうが、米澤穂信さんが初の2年連続戴冠という快挙を達成したのはこの年でした!2016年版『...

コロナ禍に発表された異質のハートフル・ファンタジー『コロナと潜水服』☟

『罪の轍』『リバー』と超大作を続けて執筆しながら、奥田英朗がコロナ禍にプレゼントしてくれたのは、なんと驚きのファンタジー傑作選『コロナと潜水服』だった!2022年版『このミステリーがすごい!』は月村了衛が生んだ現代の予言書『機龍警察 白骨街道』が日本の、世界の闇を炙り出す!
令和ディストピアが現実のものに…東京オリンピックの年、生活圏から地上に建っている書店が消えた……2022年版 このミステ...

珠玉のエッセイ集『どちらとも言えません』『野球の国』『田舎でロックンロール』☟

中田翔よ、思い切って「中田勝男」に改名しろ!大阪桐蔭の初代卒業生である天才・今中慎二が臨時コーチとして立ち上がり、大将と根尾と飯を食う!中日ドラゴンズのファンは奥田英朗の『どちらとも言えません』における指摘を優勝祈願として読むべし!『罪の轍』や『東京オリンピックの身代金』の作者はNumberで連載を持つほどのスポーツ通なんだぞ!
コロナ禍に小説を読んでいて「濃厚なディープキスの描写がなくなってしまう!垣根涼介はどうするんだ!」と思ったのは、私だけで...
🤖『罪の轍』『東京オリンピックの身代金』の奥田英朗が注ぐ中日ドラゴンズと中村武志への深い愛に感動!タケシ、起亜タイガースの契約が終わったら、監督やらなけりゃ、ダメだ!ぶち抜きの面白さを誇る『野球の国』は珠玉の野球いっかんエッセイ!偉才の小説が断然おもしろくなる一冊です!
奥田英朗は何度読み返しても面白い!氏が敬愛なさっていた山田太一さんが亡くなり、エッセイで尊敬の念を綴った文章に読みふけっ...
📻ライブアルバムの頂点を極めたLOVEBITESの「Knockin’ AtHeaven’sGatePart II」!!この超名盤をRainbowの初来日公演を目撃するなど、70年代を知り尽くす直木賞作家・奥田英朗の名著「田舎でロックンロール」の文脈で紐解く!~しながわロックラジオ【LOVEBITES ライブ感想】
Asami Christmas Live 2023が終わって押し寄せるリアル過ぎる記憶、そして、なぜか宇宙と哲学者・中沢...

東京オリンピック作品 第2弾『罪の轍』について☟

これで4位とは奥田英朗はとことんツキがない!東京オリンピック時代作品 第2弾『罪の轍』が強烈な2020年『このミステリーがすごい!』
懐かしい名前が見られる一方で、オジサンは完全に乗り遅れていると実感……新旧の傑作が揃った 2020年版『このミステリーが...

WOWWOWドラマ化作品『真夜中のマーチ』☟

IT長者へ向けた奥田英朗の猛毒が炸裂!玉山鉄二がヨゴレに挑んだWOWOWドラマ作品『真夜中のマーチ』が登場!2004年版『このミステリーがすごい!』のデッドヒートを制したのは、叙述のミステリーの金字塔!歌野晶午の『葉桜の季節に君を想うということ』だった!
21位以下に錚々たる名前がズラリ!天才クリエイター・戸梶圭太の2作と鬼畜バカ・小川勝己は文句なしに面白い!2004年度版...

※最新作『リバー』について書いています☟

異才・呉勝浩が生んだぶっとび令和ディストピア!最強のサイコ野郎のクイズ爆破予告が怖い『爆弾』に圧倒される2023年版『このミステリーがすごい!』あと、奥田英朗の『リバー』についてです。2024年版ですが、米澤さん?京極さん?Twitterで1位はだいたい予想がついちゃいました笑
『同志少女よ、敵を撃て』は掛け値なしの傑作!もう現実を無視して読むことは難しいのかもしれませんが、永遠に読み継がれてほし...

※奥田作品の中でも屈指のバッドエンドと最悪の読後感『沈黙の町で』☟

長澤まさみ出演映画やキムタクの大根作品の原作が登場する中、予定調和のように訪れる究極のバッドエンド……奥田英朗が大問題作『沈黙の町で』を朝日新聞出版から発表!2014年版『このミステリーがすごい!』では、絶対零度の死神・千葉が帰ってきた!伊坂幸太郎『死神の浮力』の温もりあふれる筆致は感涙ものだぞ!
2014年版 このミステリーがすごい!ベスト20 1位 ノックス・マシン 法月綸太郎 2位 教場 長岡弘樹 3位 ブラッ...

※奥田ブンガク史上、最もお下劣な大傑作『ララピポ』

いったい誰が森三中の村上知子をヨゴレにしたんだ?奥田英朗が史上最低のお下劣本『ララピポ』を発表!東野圭吾、原尞、藤原伊織の名作が世を席巻した当たり年、2006年版『このミステリーがすごい!』では、麻耶雄嵩が少年少女のための児童文学に爆弾を放り込む!ザ・トラウマ本『神様ゲーム』が誕生だ!
2006年版『このミステリーがすごい!』ベスト20! 対象は2004年11月ー2005年10月。この年はとにかく傑作揃い...








 








 

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