『不夜城』に彗星のように現れたノワールの旗手・馳星周!1997年版『このミステリーがすごい!』

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このミステリーがすごい!
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何故このミスは乃南アサを取り上げない?グリグリの本命・浅田次郎センセ―の直木賞の夢をかみ砕いたのは、狼犬の『凍える牙』だった!

対象は1995年11月ー1996年10月。印象に残っているのは、『蒼穹の昴』で浅田次郎さんが1996年上半期の直木賞を獲れなかったことです。グリグリの本命だったと思います。阻んだのは『凍える牙』。当時、乃南アサさんのことをよく知らず、ちょっと意外でした。そして、今では音道貴子シリーズほか、乃南さんは愛読する作家さんなのですが、浅田センセ―以上にこのミスと縁がないことはもっと意外です。

現実として中国人マフィアが青龍刀を振り回していた当時、大インパクトで度肝を抜いた男、それは昨年まで投票者だった板東齢人だった!

さて、この年は『不夜城』に尽きるでしょう。「周星馳(香港の映画俳優)じゃねえの?」「この愛想のない表紙なんだよ?」となる前に、書店員さんがポップで褒めちぎっていましたね。それにしても、ぶっきらぼうな表紙。よっぽど自信があったんでしょうな。現実に中国人マフィアのおっかない事件が報じられる中、題材は歌舞伎町を舞台にした中国人の覇権抗争。それだけでもインパクト大ですが、日台混血の劉健一という主人公の圧倒的な孤独感、四面楚歌の絶体絶命状態、ひりつくような暴力シーン。何より、「ここから思いついて書いた」という衝撃のラスト。このミスによると「該当期間に本名作が現れず、混とんとしていた」というようなことが書いてあります。昨年まで投票者であった青年書評家が、錚々たる常連作家の追随を許さず、一夜にしてスターダムにのし上がるという快挙!ジャパニーズ・ドリームはあったのです。

2位以下も面白いが、さすがに相手が悪すぎた。ATMの識別システムを騙せ!真保裕一の『奪取』は前代未聞の偽札小説!

このほかでは、真保裕一さんの2位『奪取』。偽札造りを題材にした小説は数あれど、こんなに出来栄えの悪い「雑な偽札」の話は読んだことはなかった。人ではなく、ATMを騙す!魅力のすべては読んでこそでしょう。例によってディテールに凝りまくっており、複雑な印刷技術の話も楽しい限りですな。

このほかでは、東野圭吾さんの3位『名探偵の掟』、倉知淳さんの12位『星降り山荘の殺人』なども面白かったです。大沢在昌も、浅田次郎も、京極夏彦も、白川道も、宮部みゆきも入っている。それでも、1位が凄すぎた。結局、馳星周の年ということです。

1997年『このミステリーがすごい!』ベスト20

ルテインを飲んでいる老眼っす…

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