🤖外国人旅行客いっぱい、どこへ行くのにもアクセス抜群!東京観光の穴場拠点・大井町に生き続ける文化遺産「彩彩」を守りたい!おらの立ち食いそば、略して「おらそば」大井町編です!

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日本人にはどんなメリットがあるのでしょうか?大井町の外国人旅行客がまた増えており、ハイパー円安を感じます…

外国人観光客の多さにハイパー円安を感じる今日この頃。考え方は人によって違うのでしょうが、私の相場観では1ドル120円程度の水準さえ、生きているうちに来ないような気がしています。先日、大井町を歩いていたら、また外国人が増えていました。随分、ヤマダ電機で豪勢な買い物をしてました。恐らく、そのままバスにでも乗って羽田まで行き、飛行機に乗って帰る直前なのでしょう。

大井町についての拙稿はたくさんの方に読んでいただいたのですが、不景気で街並みがだいぶ変わってしまいました。ますますチェーン店が増え、個人営業の店の閉店ラッシュが止まりません。さらには、2023年末に一段落したはずのドル円相場は再び150円台を目指す勢いです。そのため、以下は大幅な改稿となります。

 



安田大サーカスの団長は最近見ないですよ

まず、東京都品川区の大井町についてザっとご説明。私の知る限り、もともと地味な飲み屋街を擁する下町風情の渋い街でした。いまも古い銭湯があったり、大井競馬場への無料送迎バスが出ているように、面影は至るところに残っています。変わったのは2002年のりんかい線の大井町駅開業でしょうか。お台場エリアへ直接乗り入れる電車はりんかい線の一択(※ゆりかもめは自動案内軌条式旅客輸送システム路線)。観光にこの駅を使わない手はなく、世間の注目が一気に集まったように記憶しています。その後、2007年に駅に隣接する形でヤマダ電機ができたり、徒歩圏内の品川シーサイド駅の高層ビルに大手企業が多数進出するようになると、街は微妙にハイカラ風情になりました。



大井町で唯一、品川区でも数えるほどしかなくなってしまった路麺店。原材料高・光熱費高等に伴う大不況と闘い続ける彩彩はまさしく生きる化石です!

大井町の魅力といえば物価の安さにありました。しかし、飲食店については円安・原材料高・水道光熱費の高騰の打撃をもろに受けていることは否めません。確かに隣の品川駅周辺に比べれば、まだマシですし、うなぎの寝床のように続く東小路飲食店街も頑張っていますが「高級な立ち飲み」という訳のわからないカテゴリーができているように、どこの店も料理は多かれ少なかれ値上げ。また、賃料との関係もあって、人件費などを諸々を削らなくてはならないようです。きついですよね。飲み屋にせよ、〆の麺を食わせる店にせよ、ワンオペ営業が増えました。

八十代のマスターが丁寧な仕込みで朝から孤軍奮闘!「彩彩」は大井町の裏路地に生き残る品川区の文化遺産

「彩彩」は夜は居酒屋になる二毛作の老舗・路麺店(ちゃんと座れます)。気付けばそこにあったという感じで、いつしかこの地で20年以上、八十代のマスターの手仕事が光り、一杯一杯、丁寧に作っていることが味から感じ取れます。出汁が優しいつゆ、腰がある細麺、きっちり揚げている天ぷら、どれを取ってもおっさん人気が高いのがわかります。コロナ禍を生き延び、不景気の今も元気に営業している理由を理解してもらえるのではないでしょうか。



日替わりの天ぷらや煮卵などのトッピングもあるので、マスターに遠慮なく聞いてみましょう。この日の私は煮卵を付けて、大盛りにしたら「なす天もあるよ。50円だよ。最後の2個だよ」と言われ、結局、全部頼んでしまいました。彩彩の天ぷらはデカく、麺は大盛りにすると半端じゃない量です。八十代のワンオペでは、日替わりメニューを作っても、ボードに書くのを忘れてしまうのは仕方のないことです。むしろ、こういう遊び心を忘れずに、メニューを考案しているところが、この店の愛される理由です。



平日は朝6時30分から営業!かきあげそば・きつねそば・山菜そば500円で東小路飲食街の入口付近で営業を続ける秘密は忍耐と儲けようとしない精神にあった!

メニューは肉うどんになっていますが、肉そばも大丈夫ですよ。マスターが朝早くから出て来て、毎日丁寧に仕込むそうです

確かに都内にはもっと美味い立ち食いそばはあります。しかし、大井町で仕事で人と会ったり、午前中から用事がある身としては、朝6時30分から営業しているのはありがたい。夜のみとはいえ、土曜に営業しているだけで得点が高くなります。しかも、現在、品川区から立ち食いそば屋が消え続けていることをご存知でしょうか。中延の大和屋と六文そば、そして、この彩彩を除けば、五反田駅なども含め、東急沿線から「路麺店」と呼ばれる店はほぼ消滅しました。このように考えると、東小路飲食店街の入口付近にあるこの老舗は存在そのものが奇跡であり、文化遺産という訳です。

ところで、昨年、メニューが「肉うどん」のままであることについて、ずっと気になっていたので、マスターに尋ねてみました。

―肉うどんのまま何年も経ちますが、肉そばでも問題ないんですよね?

「(あっけなく)大丈夫だよ。気にしないで」

ーこの肉そばを食べていると、酒が飲みたくなるんですが、これは夜のメニューの肉じゃがか何かに変身するのですか?

「いや、朝から来て、うどんとそばのためだけに、わざわざ作ってるんだよ。インターネットの食べログっていうのかい?あれでも高評価のコメントがあったらしいよ。実際、店を閉める前には売り切れちゃうし、美味しいでしょ」

―そんな努力があるのなら、肉のためにも飲んであげないと。でも、17時30分からしか飲めないんですよね。

「そうなんだよ。そうだよね、飲みたくなるよね。俺が買っておいた酒があるから一緒に飲む?」

―いや、一応、これから仕事しないとダメなので、また来ますね。

「あいよ。昼にはないと思うから、早い時間に来なよね」

御年80歳超の大ベテランは朝6時30分の開店よりだいぶ前に出勤し、黙々と仕事に打ち込む寡黙な人物。客が喜ぶ顔を見るためなら、苦労をまったく厭わない優しい職人気質です。この肉そばの「スナックのママが作ってくれたジャガ抜き肉じゃが」ともいうべき凝りようは、そば道に生きる真っすぐな男の生きざまそのものです。

とにかく一切手抜きがなく、マスターの仕事はひたすら愚直。肉とたまねぎは出す前に丹念に温め直されてから、物凄く丁寧に盛り付けられます。ただし、これは大井町という立ち食いそばの不毛地帯、しかも「知る人ぞ知る」的な店だから可能な業といえるでしょう。はっきり言ってしまえば、行列ができても大半は待っていられなくて帰ってしまうでしょうし、これで600円はカネ儲けがまったく上手でない証拠。立ち食いそばらしくない「不器用な愛情が注ぎ込まれた一杯」の極北だと思います。



最後に、ぜひ皆さんに大井町を利用してほしいという意味で、交通の利便性を付け加えておきますね。京浜東北線で大井町から上野方面の主要駅までの乗車時間は以下の通りです。

  • 品川まで3分
  • 有楽町まで14分
  • 秋葉原まで21分
  • 上野まで25分
新宿方面は以下の通り。品川で乗り換えますが、現在は改装工事され、京浜東北線を降りた向かいのホームが新宿方面の山手線外回りになっています。
  • 渋谷まで18分
  • 原宿まで20分
  • 新宿まで28分                               

また、お台場エリアはもちろん、幕張メッセなどへのアクセスも抜群であるほか、横浜へは7駅で27分自由が丘へは東急大井町線の特急で10分、そして、羽田まではJR品川駅経由で40分強という信じられない便利さです。もし、品川・港区で観光や仕事で宿泊先を探されることがありましたら、隣駅の品川と比べ、かなり安いので、頭の片隅に置いておいていただけると地元民として誇らしく思います。そして、朝ごはんで迷ったら彩彩に寄ってあげてください。取り立てて威張れるような店ではありませんが、ホッとできるお店の雰囲気と味ですよ、というお話でした。ちなみに、私はどこの回し者でもないです笑。

【彩彩】

東京都品川区東大井5-2-12

営業時間:月~金: 06:30〜15:00 月~金、土 17:30〜24:00

定休日:日

 







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