- コロナ禍に小説を読んでいて「濃厚なディープキスの描写がなくなってしまう!垣根涼介はどうするんだ!」と思ったのは、私だけでしょうか?
- 直木賞作家はきっぱりと言い切る!「清原は長渕剛なんか呼ばずに、銀座のホステス・チームとソフトボールでもしておくべきだった」これには「しゃぶしゃぶバカ」の大ファンであり続ける私も大賛成です!
- 男は黙って柳裕也!今のプロ野球界に「〇男」という名の選手は何人いるのだ?とはいっても、さすがに根っからの竜党である偉才も、まさか中田翔がドラゴンズに入るとは想像してなかっただろう
- 奥田さーん、天才・今中慎二さんが、ついに低迷するドラゴンズのために立ち上がりました。歴史的名文を一丁よろしくお願いします!中田翔の件は私から中日の広報に連絡しておきます!
- 追記 中田翔、すべて頼んだ!今中先輩のメンツもかかっている!後輩の根尾を本物にしてやってくれ!
コロナ禍に小説を読んでいて「濃厚なディープキスの描写がなくなってしまう!垣根涼介はどうするんだ!」と思ったのは、私だけでしょうか?
皆さん、こんばんは。暖冬といっても、やはり1月は寒いですね。五十を超えて思ったのは、よほどのことがないと、地球に抗って行動しなくなるということ。テレワークが当たり前になり、働き方が多様になったのはいいですが、コロナで外出しなくても、生きていける体質が無駄に身に着いてしまったようです。恐らくひと月くらいのステイホームは楽勝。ツンドクの整理とサブスクの韓国ノワール3本で一日はアッという間に終わってしまいます。
ただ、こういう生活で読んだ作品は意外なほど記憶に残らない。それこそ、数年前はおうち生活と物語の世界が奇妙にリンクすることも多く、小説の世界にマスクや「ソーシャルディスタンス」という言葉が登場しただけでも心に引っ掛かるものがあった訳です。例えば、佐藤究さんの『テスカトリポカ』。あまりに惨い主人公の生い立ちや暴力描写が強烈でしたが、ある意味、どうでもいい登場人物Aがマスクを真面目に着けていることのほうが衝撃だったりした訳です。いよいよ、フィクションから濃密濃厚な性交シーンが消えるかもしれない?と思ったのって私だけですかね。
生き生きとした暮らしの中で書かれた文章の生々しさを感じ取るのに、浮世離れしていると、感度が鈍くなるように思います。そして、これが脳内でも進む老いのような気がしていて、最近、ちょっと気を付けていることです。大体ジジイとババアとだけ電話で会話する生活は、精神衛生上、よろしくない。実際、下のリンクのように自分より20歳近く年下の言葉は瑞々しく響きます。
直木賞作家はきっぱりと言い切る!「清原は長渕剛なんか呼ばずに、銀座のホステス・チームとソフトボールでもしておくべきだった」これには「しゃぶしゃぶバカ」の大ファンであり続ける私も大賛成です!
また、アフターコロナという言葉さえ、死語になりつつある昨今、だらだらと布団で読んだ中で印象に残っているのは、よほどの傑作か、値段の割に恐ろしくつまらないか、どちらか。読書は心の窓といいますが、窓に見たものが面白いのか、つまらないのか以前に、何が見えたのか、心の眼まで老眼になっている。この正月はひたすら家にいましたが、小説は古本の2冊を途中で放り出しました。ひょっとしたら面白かったのかもしれません。
結局、中日ドラゴンズの大ファンである、奥田英朗さんの『どちらとも言えません』を読んでゲラゲラ笑っていました。ご存知、Numberに連載されていた鉄板エッセイで、こち亀の好きな話を読むように、発売以来、お気に入り部分をつまみ食いのように繰り返し読んでいる愛読書です。いわゆる間違いないというやつ。広く知られた超名文を挙げますね。例えば…
(引退試合で)清原は、長渕剛なんか呼んでめそめそ泣くより、銀座のホステス・チームとソフトボールでもしたほうが明るくてよかったのである。
埼玉育ちの私は西武ライオンズ命であり、PL時代からこのシャブシャブ馬鹿の大ファンです。それでも、こんなふうにゲラゲラ笑えるのであります。セイヤ!
男は黙って柳裕也!今のプロ野球界に「〇男」という名の選手は何人いるのだ?とはいっても、さすがに根っからの竜党である偉才も、まさか中田翔がドラゴンズに入るとは想像してなかっただろう
ちなみに、今回、再び手に取った理由はただひとつ。中日ドラゴンズの今オフの補強やコーチ人事について思うところが多々あったためです。文藝春秋の担当者はこの本が話題にならないとわかって、ようやく安心し、大笑いしているのでしょうが、きっと最初はかなり焦ったはず。それにしても、書かれた2010年4月、まさか中田翔が中日に入るとは誰も思わないよなあ。でも、決して楽観だけはしないでください。この帯は出版史に名を刻む素晴らしいものです。よって、私から中日の広報へ一冊送っておきます(仮)。選手名鑑がホストクラブのようなキラキラネームだらけの昨今(?)男は黙って柳裕也でしょ。あまりに的を射た指摘なので、テキストとしても抜き出しておきます。
中田翔よ、思い切って「中田勝男」に変えたらどうか。
だいたいわたしの中では、「中田翔」なんてのはプロ野球選手の名前ではないのである。Jリーグへ行け、Jリーグへ。あれが「中田勝男」とかだったら、いかつい顔ともマッチし、まあ応援してやってもいいかとなるのだが、「翔」じゃなあ。キャバクラに行って玲奈ちゃん指名したら、象みたいな女が出てきたようなものである。
なお、生粋の竜党である奥田さんは、本書の中で「プロ野球選手とは二度と対談しない」と書いています。普通に見えたユニホーム姿とは違って、ふだんの姿は想像以上に威圧的にデカいから腰が引けるのだそうです。
奥田さーん、天才・今中慎二さんが、ついに低迷するドラゴンズのために立ち上がりました。歴史的名文を一丁よろしくお願いします!中田翔の件は私から中日の広報に連絡しておきます!
そして、これがこの本で最高に光る名文。2024年1月だからこそ、一部だけ抜粋させてください。
ところで、わたしは一度だけ引退セレモニーを生で見たことがある。それはドラゴンズの今中選手のときだ。今中はオープン戦の試合前のマウンドに上がると、当時のオリックスの一番バッター谷選手に山なりのボールを投げ、また谷がいい奴でしっかり三振してくれ、それで今中の野球人生は終わった(以下略)
続きにご興味のある方はご購入ください。
それはさておき、ついにあの天才・今中慎二さんが、どん底まで落ちたドラゴンズのために立ち上がりました。臨時コーチを引き受けたとのことです。これだけ首脳陣を含め、打撃陣が打てないことが、すべての原因といわれる中、今中さんは次のような指摘を再三してきました。これについて、奥田さん、ぜひエッセイをお願いします。
「ピッチャーはピッチャーで無駄な四球を与えすぎ。初回から四隅の際どいところを狙いすぎてフォアボールが多いから先制点を許すのだ」
そして、NHKでもぶっきらぼうな口調を貫く孤高の天才は、中田勝男もとい、中田翔選手の高校の先輩でもあるのです。このツーショットは絶対に見逃せません。あの中田翔は絶対に頭が上がらないはずです。なお、大阪桐蔭について今中さんはこのようなコメントをラジオで残しています。
「母校愛はあんまない。バットとかいろいろ寄付したけど、もう全くしていない。中田翔の頃はしていない。西岡剛の頃まで。だいたい礼の電話も手紙もない。ただじゃないんだから、二軍の選手とか、甲子園に出るなと思っているはず。やっと手紙がきたと思ったら、優勝したから寄付をしろという内容だった」
暖かくなってもう少し暇になったら、今年はスポーツでも久しぶりに見に行こうかなあ。そういえば、去年は入院してしまい、名古屋行きを中止にしたのでした。行ったことのない球場にでも行けば、ジムに通い出した頃のように、新しいトキメキがあって、いろいろ知りたくなって本を買ったりすると思いますし。
それにしても、愛する我が西武ライオンズは……あの件でまだやっています。相手チームがルールを守っていないだけだと想像しますが、それにしても、ミスター・ホークスが西武へやってきたらえらいことでしょ。これについては、またいずれ。最後に中日のファンと中日のOBって、TwitterやYouTubeを見ていても面白い人が多いから、嫉妬するほど羨ましいことは補足しておきます。でも、ひょっとして、ひとり事故を起こしました?笑。西武はオードリーの春日が代表なので誕生日会とは無縁だし、そのへんにつきましては安心しています。
※これで奥田英朗という人の魅力が一発でわかる?
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追記 中田翔、すべて頼んだ!今中先輩のメンツもかかっている!後輩の根尾を本物にしてやってくれ!
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