- 「岩本町スタンドそば」がこうなってから久しい…正直、この閉店ラッシュには参りました。あくまで「休業」であることを願っています!
- いくら「通」を気取っていても、言われなければわからない!?「嵯峨谷」の十割そばと揚げたてのかき揚げは文句なしに美味い!
- チェーン店のイメージを変えた「文殊」のそば!あのU字工事も、外国人観光客も愛する両国発祥の味は鉄板!
- あまり認めたくはないけど「なぜ蕎麦にラー油を入れるのか。」は短命のキワモノ系にあって生き残るような気がしています
- 先日、「六文そば」中延店で「いかげそそば」を食べたら、美味しくなっていました!生き残るために進化は必要ということでしょう!
- 原材料費がバカ高い昨今、個人経営もチェーン店もいまは我慢の時!客は美味しいそばを食べられればよいのです!
「岩本町スタンドそば」がこうなってから久しい…正直、この閉店ラッシュには参りました。あくまで「休業」であることを願っています!
神田岩本町の「岩本町スタンドそば」が休業してから久しいです。さほど熱心だった店ではありませんが、ちょっと気になりますね。私がよく利用するエリアでは、全国チェーン店が増え、個人経営の閉店が目立ちます。いくら老舗有名店と言っても、ラーメンほど客の絶対数は多くないですし、水道・光熱費高騰に加え、店主の超高齢化と後継ぎ不在という深刻な問題を抱えている店が多いのは事実。そこへきて、このハイパー円安による原材料高が襲いかかり、残念な結末が起こっているのは火を見るよりも明らかです。弱肉強食はわかっていても、全国チェーン店のコバンザメ商法は今だけは止めてほしい!暗黒汁の代名詞とも言える「岩本町スタンドそば」は、あくまで休業であることを祈るばかりです。
いくら「通」を気取っていても、言われなければわからない!?「嵯峨谷」の十割そばと揚げたてのかき揚げは文句なしに美味い!
ところで、路麺店ファンはチェーン店を利用するのでしょうか?少なからず、個人経営店の閉店に影響があると思いつつ、私はたまに利用します。例えば、夜の時間帯はほとんどの店がやっていないため、ライブ帰りなどに渋谷と神田小川町の「嵯峨谷」をよく使います。十割そばで、天ぷらは揚げ立て。いくらカッコつけていても、よほどの蕎麦食いか、嵯峨谷のヘヴィユーザーでない限り、黙って食べさせられれば、チェーン店の味だとわからないと思います。実際、メンツを潰されているというか「確かに美味いけど、平打ちで十割って、嵯峨谷にどこか似てるんだよなあ」という店があるのは事実でしょう。この天ぷらそばを550円で出されたら、天ぷらを揚げ置きしなければならない個人経営の店は苦しいのではないでしょうか。
とにかく、平日21時30分まで営業しているというのは、ラーメンが胃にもたれる年齢となった今、個人的には助かっています。「月額200円でそば大盛り」「月額300円でかきあげを1日2回まで無料」のサブスクは月に4、5回食べるだけで元が取れるので、職場のそばや通勤経路にある蕎麦好きは入っておいたほうがお得だと思いますよ。店舗一覧は下に貼りました公式サイトをご参照ください。
チェーン店のイメージを変えた「文殊」のそば!あのU字工事も、外国人観光客も愛する両国発祥の味は鉄板!
「文殊」は千葉・埼玉方面にまで出店しているらしく、9店舗あればもう立派なチェーン店でしょう。もともとホテルマンのやり手社長が、両国の本店から出発させ、馬喰横山の改札横や浅草橋のガード下など、好立地の物件にこだわり続けてきたことが成功の要因とされています。しかし、よほど美味くなければ、コロナ禍後も店舗を減らしていないというのは、なかなかできない芸当でしょう。
改めまして、先日、ライブのついでに両国駅前店で食べてきました。やはりチェーン店とは思えないほど、圧倒的な美味さです。自家製の細麺、鰹だしの利いたつゆ、食感が抜群の繊細な天ぷら…隙がない!どの店舗で食べても、味のばらつきがないし、細麺好きは最寄りにできたらオヤツ感覚で通うと思います(店舗ごとに天ぷらの種類や乗せ方は異なります)
文殊の蘊蓄をいくつか披露しますと、U字工事のYouTubeで紹介されているのは馬喰横山店。上野などにある「元長」は文殊と関係があるのだとか。また、都営浅草線の浅草駅を出た“あの怪しげな”地下街にもあって、外国人観光客が慣れない手つきで食べているのは面白い光景です。ちなみに、客の回転が早いので、天ぷらはこのように揚げ置かれていても、冷め切っていることはほぼありません。個人的には、チェーン店の中ではナンバーワンの鉄板ブランドだと思うのですが、皆さんはいかがでしょう。
あまり認めたくはないけど「なぜ蕎麦にラー油を入れるのか。」は短命のキワモノ系にあって生き残るような気がしています
並んでいるから入ってみたのが「なぜ蕎麦にラー油を入れるのか。」。いわゆる立ち食いの「太そば」より太い極太面といい、この盛り付けといい、トッピングの荒々しい茹で肉といい、ラー油の入ったつけ汁といい、まったく別の食べ物。言わば、そば業界のラーメン二郎のような感じです。つけ汁に騙されている感じがしないでもないですが、ぷよぷよの茹で麺に比べたら、麺そのものの味も悪くはないですし、肉の臭みもさほどではない。
そして、やはり夜遅くまでやっているところがポイント大ということです。マニュアルの通りに出せるバイト仕事はチェーン店の強み。逆に言うなら、仕込みのため朝が異様に早く、夕方には閉める個人経営の営業時間は如何ともしがたい弱点な訳です。一定の認知度を獲得しているように、このキワモノは残るような気がしています。どこか「東京チカラめし」のような雰囲気がして、あまり認めたくないのですが…笑
先日、「六文そば」中延店で「いかげそそば」を食べたら、美味しくなっていました!生き残るために進化は必要ということでしょう!
あと、本稿では「六文そば」を挙げておきます。私が主に利用するのは、品川区の中延店。勤め人だった時は神田須田町でもよく入っていました。この暗黒汁の代名詞は店舗によって使っている製麺所が違うのだとか。いわゆるチェーン店とは異なり、しょっからい汁のそばを出したい経営者が、屋号を借りているようなイメージです。
どの店で食べても美味いのは「いかげそそば」。中延店は2021年に先代のご主人が亡くなったと伺っていますが、先日食べたら、昔より食べやすくなっていました。いかが柔らかく、衣も重くない。生き残るのには進化が必要ということなのでしょう。一時はあちこちにあった屋号も、現在は数店舗とのこと。人気店が勢力拡大を狙う一方、絶滅しかけた希少動物のように生き続ける六文の黄色い看板は、令和の逆転現象の象徴と言えるのかもしれません。
原材料費がバカ高い昨今、個人経営もチェーン店もいまは我慢の時!客は美味しいそばを食べられればよいのです!
このほか、最近は行かなくなりましたが「かめや」の増殖も気になります。かつて私は神田駅西口店のヘヴィユーザーでしたが、昨年、新しくできた某所で食べましたところ、味が想像していたものと違ったんですよね。写真を撮るのを忘れたので、改めて神田で食べてから再レポートして、本稿に加筆しておきます。
私が認めるチェーン店は展開規模を一定範囲に留め、味のバラツキが少ないところでしょうか。あちこちに出店し、一定勢力になっている「よもだそば」のような存在をどう扱うのかなど、線引きが難しくはありますが、結局、客は美味いそばを食べたいだけ。なので、欲をかいてあちこちに出店し、味をキープできず、コケることだけは止めてほしいと願っています。これは立ち食いそばに限らず、すべての飲食店に言えること。原材料費が異様に高い今はおとなしくしておいた方が無難だと思うんですよね。個人経営も、チェーン店も厳しい時代ですが、応援も込めまして本稿を書きました。それにしても「岩本町スタンドそば」は復活してもらいたい。。。。。
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